高校生現場実習

ホコリがすごくて大変
県立稲取高校1年  津田 麗電
鈴木 艶博
井野 和樹
  • 受入先業 河津建設(株)
  • 研修場所 下田市内 A病院及びB研修所
  • 研修期間 平成14年11月26日、27日
  • 研修内容 現場の片付け
感想
 最初は何をやるのかなー?って、ドキドキでした。工事現場を二ヶ所行くよって言われて、二ヶ所も行くのかって思いました。一ヶ所目の現場は、河津建設のそばでした。現場監督の人はやさしそうな人でホットしました。建設関係の人は怖いイメージがあったのでよかったです。仕事は床の掃除でホコリがすごくて大変でした。二ヶ所目の現場の人もやさしそうで仕事は同じ掃除でしたが、いい勉強になりました。ありがとうございました。
津田麗電
 一つ目の現場に行ってみると、たくさんの人がそれぞれの工事をしていた。木を切っている人、くぎを打っている人いろいろでした。ぼくたちは、床のゴミをきれいに集めて袋に入れたり、木片などを箱に捨てにいく仕事をしました。床をはいているとホコリがすごく舞ってとてもつらかったです。二つ目の現場は一つ目の現場と比べると人もホコリも少なかったです。でも両方つかれました。家を作るのはたいへんだと思った。
鈴木 艶博

 病院の中での掃除はコンクリートの粉で、黒のジャージが掃除後には真っ白になっていました。ヘルメットも真っ白だった………。爪木崎の研修所のまわりの掃除、片付けも学校で勉強しているより楽しくやることができました。進学したほうがいいよといわれましたが、俺はやはり就職を目指して頑張っていこうと思います。今日の体験を生かしていこうと思います。

井野和樹

「一生の仕事」不安が減る
県立修善寺工業高校建築科科長  橋本 雅弘
 本校建築科では、知識の習得はもちろんのこと、自分で考え行動できる人物の養成を目標としています。そのため、日頃の学習においては、学校の授業の内容が実際に社会に出ての業務に引き継げるよう心がけています。
 そのための手段として、実際的な知識や技術・技能に触れ、自分の職業適性や将来設計に役立つよう、三島建設業協会さんにお願いをして、インターンシップを毎年実施させていただいております。
 毎年、建築科の2年生全員が何らかの工事現場に所属させていただき、職業体験を実施しています。生徒達は、インターンシップ実施前は不安で一杯なのか、緊張した顔をしていますが、帰ってきて感想を聞くと、「また行きたい」「授業よりこっちの方がよい」とか、「やってみてわかった」「人間関係が大変そうだけど、みんないい人だった」等、建築を一生の仕事として選ぶことへの不安が減り、早く勤めてみたいという気持ちが膨らんでいるようでした。
 生徒達は、建築を一生の仕事として選び、高校3年間で自分を磨き、早く社会へ出て働きたいという希望を持っています。学校ではそんな彼らの希望が実現するよう様々な試みを実施しています。
 しかし、雇用情勢の厳しさが増すにつれ、そんな彼らの希望がかなえられずに、建築とは何の関係もない職種に、心ならずも勤めることを余儀なくされる場合が、増えてきています。
 このことは、本人にとっても不幸なことですし、静岡県の建設業という産業にとっても不幸な出来事です。雇用状況が一日も早く改善されることを希望いたします。
1 実習を行う前の自分の実習への予想と、実際に実習を行ってからの感想について

(1)予想より良かった…29/37  (2)予想より悪かった…8/37

(1)と答えた人について、その理由は
楽しかったので
もっと忙しいと思ってたけど、意外に休憩が多かった。
現場の人たちが優しかった
もっと怖いかと思ったが、なんか、迫力を感じた
片付けなど、面倒なことばかりやらされるかと思ったが、レベルやトランシット、墨だしなどの仕事をさせて貰ったり、現場見学の監督さんからの色々な話を聞けたので良かった
現場で働いている人が、予想よりも受け入れてくれて優しかったので、とてもやりやすかった
わからないことを聞くと、優しく教えてくれた
測量の器械の説明を丁寧にしてくれた
職人さんとの会話が多かったので、楽しかったし、現場の人とあまり会話ができないかと思っていたので、色々な話をしてもらえてうれしかった
やったことのないことを、させてもらえた

(2)と答えた人について、その理由は
学校の建築構造の授業と一緒だった
初日はほとんど現場掃除だった
やることがあまりなくて、自分の考えていた所と違った
もっと現場に行って、なにかやらせてくれると思ったが、やらせてもらえなかった
掃除が多くて、何を中心にやっているのかどんな仕事をしているのか良くわからなかった
思っていたよりも全然作業らしいものがなかった
2 実習先(企業)の対応はどうだったか

(1)良かった…36/37  (2)不満だった…1/37

(1)と答えた人について、どのような点が良かったか
丁寧に説明してくれ、優しかった
わからないことを丁寧に教えとてくれた
休憩中にコーヒーをくれたり、わからないことを教えてくれた
現場のことを詳しく教えてくれたり、レベル、トランシットの使い方を丁寧に教えてくれて覚えやすかったです
会社のみなさんがとても親切で、暖かく迎えてくれた

(2)と答えた人について、どのような点が不満だったか

特に意見はありませんでした
3 実習先で、ほめられた事があるか

(1)ある…6/37 (2)ない…31/37

(1)と答えた人について、どのようなことでほめられたか
手伝いがスムーズにできた
根気のいる仕事を飽きずにしっかりできた
レベル、トランシットの使い方がしっかりできた
レベルの測量と墨だし
トランシットを据え付けるときに、結構早くできた
よく働いたこと
4 実習先で、注意されたことがあるか

(1)ある…10/37  (2)ない…27/37

(1)と答えた人について、どのようなことで注意されたか
積極的に質問をしなさい
測量機器の台にさわらない
足場から落ちないように
上着の袖口のマジックテープを閉めていなかった
ポケットに手を入れて歩いた
ヘルメットをきちんと被って、首のひもをちゃんと締めて現場内に入るように
5 インターンシップ実習を終えて、どのようなことを学んだか

監督さんに今までの体験とか聞いて、現場で働いている大工さんや色々な人も大変だけど、監督さんの仕事もすごく大変だって事がわかった。年上の人と年下の人も関係なく上下の関係があって、年下のいうことを聞かないとだめだったり、建築屋さんは人間関係がとても厳しかった(女子)
建築の仕事は、最初から最後まで重大で大変な責任感のある仕事だと思った
家を建てる工程や、マナーなどを学んだ
測量機器の使い方や挨拶の仕方を学び、専門用語を覚えた
現場監督さんは、すごく安全に気を配っていた
仕事は大変だ
建築科に入って良かった
社会に出て働くことと仕事をしてお金を稼ぐということの大変さ
同じ場所を何時間もかけて作業をしていて、1つの部屋を作るのがこんなに時間がかかるとは思わなかった(女子)
学校の実習の授業とは違うものがあり、現場にでて働くにはもっと勉強しなければだめだと思った
家を建てるのに多人数が関わり合っていること、何をするにも根気がいること
授業で部材は知っていたが、実物を見たことがなかった。今回のインターンシップで実物を見ることができた
6 協力企業からのご意見の集計

素直な生徒たちでしたが、危険に対しての意識を持つことの事前指導が必要
素直な生徒たちでしたが、危険に対しての意識を持つことの事前指導が必要
現場において疑問に思うことや質問があれば、その場でも昼飯時にでも質問することが大事である

仕事を甘く見ていた自分に気づく
県立沼津工業高校土木科  斉藤 真梨奈
  • 受入先企業 白岩建設(株)

 今日は朝から会社でお世話してもらいました。もうすでに人がいて、他にも、もう現場へ出ている方もいて、朝からおどろきでした。本日の体験実習は、今工事をしている下水の所へ行って測量。というものでしたが、雨が降り出してきてレベルのすえ方、標尺の読み方を学校よりもわかりやすく簡単に教えていただきました。けっこう雨が降っていたけれど、現場ではてきぱきと働いていてとてもかっこよかったです!!
 今まで工事現場の様子を近くで見た事がなかったので、とてもうれしかったし、とてもウキウキしました☆ただ地面を掘るだけではなくて、ちゃんと土がくずれないように、こんなのを中に入れて作業をしているなんて、今日見学したから知った事でもし見学していなかったら一生知らないままだったかもしれない。工事現場は昔から少し興味があったので、いろいろな事を実際、自分の目で見れた事がすごく良かったです。
 野張の書き方も、イマイチよくわからなかったけれど、熱心に教えていただいたおかげでちゃんと分かるようになりました。トランシットのすえつけのコツも、プロの技を伝授してもらい、今までうまくすえつけ方がわからなかったものが、完璧にマスターでき自信がつきました。
 この二日間で、たくさんの事を教えてもらい、これからとても役立つと思いました。授業であやふやだったものも、わかりやすく教えてもらって、すっきりとわかり、ほんの少しかもしれないけど知識が増えたような気がします。この体験を通して、自分が今までこの仕事を甘く見ていたのがとてもよくわかりました。なので、またあらためて自分の職業について考えていきたいと思います。


目から鱗の落ちる思い
県立富岳館高校農業土木科  菅沼 篤
 今回の現場実習で学んだことは沢山あります。学校で実習するのと実際に現場に出てやってみるのとでは、大きな違いがありました。機械の操作は同じでも周りの状況・雰囲気やその作業の重要度が異なり、何もかも違うように見えてしまっていたような気がしました。そのせいか体の疲れはそんなに無いものの、精神的な疲れを強く感じました。最後の2日ぐらいは慣れてきて、何をどうすればよいのかだいたい分かってきました。
 現場の人も良い人ばかりで大変親切にしていただきました。土木工事についての考え方も変わり、挨拶の大切さもわかりました。反省としては、声が少し小さいかなと思ったこと、ちょっとしたミスが少しあったこと、自信のなさから消極的だったことです。心残りなのは現場の方ともっと話をすれば良かったと思いました。
  たった5日の体験にもかかわらず、私たちは確かな変化を実感しました。目から鱗の落ちる思いをしたというほうが正確かもしれません。
 まだ本当の専門を知らない私たちが、専門職になるべき新たな驚きと刺激を受けて職業人としての気構えが芽生えてきたような気がします。この現場実習では、学校の中では発見できない内容が豊富に内在し、職業教育機能がちりばめられていると感じることができました。これからはこの経験をふまえ学校で何を考え、どんな人間になるのかをしっかり学んでいきたいと思います。

ついていくだけで精一杯
県立静岡農業高校環境科学科2年  伴 友彦
 
  • 事業所名 石福建設梶i静岡市)
  • 主な実習項目
    1日目 茨沢谷止工の型枠のふき上げ型作り
    2日目 黒俣の杭打ち作業見学、光波測量・レベル測量
    3日目 光波測量・レベル測量
    4日目 講習 第2東名見学
反省・感想
 たった4日間の実習だったけれど、すごく良い経験になったと思う。今まで知らなかった事、見たこともなかった物が沢山あった。今の僕の頭では、ついていく事だけで精一杯だった。たった4日間の実習でも、すごく大変だったわけだから、実際に仕事として現場に出たら、本当に大変な仕事なんだと思う。現場監督さんの仕事は、寸分の狂いもない測量や何億円単位のお金の管理など、大雑把な性格の僕にはとても任せられないと思う。1億円なんてお金があったら、僕の場合、それだけで目が眩んでしまうと思う。それから、僕は4日間の実習で、すごく沢山の人達にお世話になった。僕が色々な経験をすることが出来たのも、会社や現場で働いているみなさんのおかげだと思うから、本当に感謝したい。僕がこれから先、どんな仕事につくかわからないけれど、この実習が無駄にならないような生活を今後もしていきたい。



誤差があってくやしい
県立静岡工業高校土木科  佐藤 譲
佐藤 亮介
和田 光晃
  • 事業所名 伸栄建設(株)(静岡市)
  • 作業内容

1日目
 まずは、出雲さんの話を聞いて、名刺をもらい自分たちが座っていたため「挨拶は立ってするものだ」と怒られました。
 そのあとは現場を見に行きスランプ試験をやりました。
 午後は、飯を食ったあと羽鳥にいって下水道の現場でした。そして4時ころ光波とレベルの据え付けをしました。結構楽でした。
2日目
 二日目は、大原に行きました。最初は、現場を見てました。その後、据え付けの練習をしました。午後は、小丹沢川で測量をやりました。誤差があったので悔しかったです。現場に戻ってブロックのすき間に土を埋めました。これはすごく疲れました。
3日目
 三日目は、朝から島田に行きました。最初にJRの工事現場を見てきました。そのあと静岡空港の工事現場を見に行きました。今は山を平らにする作業をしてました。専務の出雲さんがお昼にラーメンをおごってくれました。午後からは菊川の下水道の工事現場に行きました。
4日目
 四日目は、雨が降ったので、午前中はシール貼りをしました。午後は会社でパソコンをやりました。

 
教科書で習うことは、現場で体験しないと、わからないことが多いようです。体験実習はとてもためになったようです。仕事の仕組みも理解できたようですし、毎年続けたらよいと思います。

貴重な体験をさせていただきましてありがとうございました。現場の方々にも、とてもよくして頂きまして、4日間張り切って体験実習させていただきました。

第二東名を見たり中島の下水処理場などあちこちの現場に行って普段行かないところだったので珍しかった。

短い期間でしたが就職するにあたって、とてもよい体験になったと思います。

丁張りがむずかしかったそうです。

  かなり重労働だったらしく、帰ってくると「疲れた。寝る。」だった。朝早く現場まで自転車で通って、やはり肉体労働は学校生活と違うことを体験できてよかったと思います。

実際に会社で働いている人たちが、専門学校または大卒ということで、進路について話し合う良い機会となりました。

いろいろな面で勉強になったと思います。作業着が一番よく似合うといわれました。測量もやらせてもらった。現場の写真も見せていただきありがとうございました。

毎日疲れて帰ってきました。社会へ出て働くことの大変さがわかったと思います。まだまだ、勉強不足で自分の持っている技術では役に立たないことも分かってよかったと思います。

すごく疲れたといって帰ってきました。体が疲れたのではなく、気が疲れたといってました。わからないことばかりで、無事に4日間いくことができてよかったです。送り出す親も朝から1日心配でした。良い体験ができたかと思います。作業着が2着あると洗濯が楽なのですが……


意地、プライド、誇り見せつけられた
県立小笠高校農業科(農業土木部門)  A
 まず初めに、お世話になった石川組のみなさん、特に林さんありがとうございました。そしてご迷惑をかけてすみませんでした。
 現場実習に参加した一週間は自分のこれからにとって大きな影響になりました。そして、参加して実感したことは、その仕事で飯を食べている人の意地、プライド、誇りみたいなものを見せつけられました。それを見て自分は今まで学校で測量をして、野張の整理をした時に誤差が少なかったとか言っていたけど、それは社会に出たら全く通用しないということを思い知らされました。それに社内の上下関係、現場監督が作業員に指示しても、作業員がこっちの方がいいですよと言い返したら、現場監督がそうかと言って、素直に聞き入れ、意地や誇りがあっても、いいことは素直に取り入れる素晴らしい関係だと思いました。
 最後にこの一週間、会社にとっては迷惑だったと思いますが、自分には大きな物が残りました。これからはこの経験を生かしたいと思います。本当にありがとうございました。
 
(1)現場実習評価書の備考欄の記載事項から抜粋
現場での誠実性は見受けられたが、なにぶん実習期間が短いため、作業に対する理解度は少ないように思われた。また、挨拶や言葉遣いは出来るが、もう少し積極的に質問していくと良いと思います。
言われたことに対し、誠実に実行する面は見られるが、まだ現場内容等に対する理解度が低く思われる。
(2)実習日誌の現場実習担当者のコメントから抜粋
初日にしては、積極的に実習できたと思います。
初日だったので、緊張していたと思います。早く現場の雰囲気に慣れていってほしいと思います。
測量を手伝ってもらいました。初日でいろいろ分からないことがたくさんあって、戸惑っていたけど、言うことをしっかり守ってくれました。
現場の作業が慣れないためか、不安な態度が目についたが、今後がんばって下さい。研修が今後役に立つように気を入れることを勧めます。
水準測量と光波測距を行いました。測量の大変さを痛感したと思いました。
丁張りを手伝ってもらいました。初めてのことで、道具も分からないのに一生懸命がんばったと思います。
河川改良工事の現場でトラバース測量(座標)を実施した。トータルステーションの扱いは理解できたと思う。
安全研修会に参加して、理解できない内容だったかもしれないが、今後の参考にして欲しい。
 
土木の専門用語を実習の中で知識として身に付けて欲しいと思います。
光波の据付けもスムーズにできるようになったと思います。次はどんな所でも据付けられるように練習していってほしいです。
午前中雨のため、予定を変更して工事写真の管理を行った。デジタルカメラの扱いにやや戸惑いながらも、パソコンでの編集、アルバムの印刷まで実施した。特に問題なく作成できた。
午前中は建設機械の運転、操作、午後は光波測距による工事測量を行った。強い風が吹き、寒い中での実習であったが、しっかり取り組んでいた。
今日も寒い中でよくできたと思います。この現場にもたくさんの工種、工法があるので、少しでも覚えていってほしいです。
午前中は道路の構造物の出来形測量、午後は品質管理(舗装路盤の締固め)を行った。2箇所の現場について試験を実施したが、手際よくできたと思う。
午前中はコンクリートの強度をテストハンマーを使用して測定し、管理表に記入する実習をした。午後は測量ソフトによる道路工事の中心線および幅杭の座標計算を行った。ほとんど理解できた。
レベルとトランシット(光波)を間違えないこと。だいぶ会社の雰囲気に慣れてきました。その調子で。
JW―CADの使い方がとても早くできたのには驚きました。
非常にまずい。誤差が問題外でした。
昨日に比べ、誤差が半分になって良かった。
今日は大変よく働いてくれた。明日で最後なので頑張って欲しい。
最終日ということで、積極的に仕事に取り組んだと感じました。仕事についてもいろいろと話しをしました。1週間お疲れさまでした。
今日は監督員の立会いの手伝いと、丁張、測量などいろいろとやってもらいました。今日で最後ですけれどもよく頑張ってくれました。
一週間を通してとても良くやってくれたと思います。測量については、学校と現場では違うことが多いと思います。これから学校に帰ってもガンバッテやってほしいです。
5日間本当にご苦労様でした。今年の生徒さんは大当たり。

同じものは一つもない
県立磐田農業高校環境科学科2年  小舘 賢


 僕は四日間大杉組さんへ行き、現場実習を行って色々な事を学んだ。普段の学校生活では学ぶことができないものだ。本物の現場では学校とは違い甘える事ができない。作業するスピードが遅ければ怒られる。失敗すればまた怒られる。土木の仕事では1oの読み違いでも大きなミスになってくる。少し読み間違えれば建物がゆがむ。少しのゆがみなら良いのだが、誰が見てもおかしくゆがんでいたら一からやり直しになってしまう。授業での失敗は大目に見てくれるけれど現場では許されない。こんな厳しい場所で四日間仕事をさせてもらった。でも、周りの人はみなさんとても優しくて、僕らにとても丁寧に仕事を教えてくれた。丁張りの打ち方や下水道の意味、わからないことを色々と質問すると僕らが分かるまで教えてくれた。初めはすごく不安だったけど、一日目、二日目と日がたつにつれて、初めの第一印象が怖かった人でも普通に話すことができるようになった。人は見かけじゃないんだなと思った。心の中では「邪魔だな」と思っていたかもしれないけど、変な顔もしないで教えてくれた。僕らの相手をしないで、いつもどおりに現場に行って仕事をすればお金にもなるのに、四日間も僕らに付き合ってくれた。とても感謝している。暑さで苦しいときもあったけど、とても勉強になった。将来の自分の進路にも、とても良い資料になった。良い経験をさせてもらった。僕は仕事は簡単な物でお金はすぐ稼げると物と甘く見ていた。しかし、実際に仕事をしてお金を稼ぐ大変さ、厳しさを自分の体を使って体験ができて就職をする前に仕事の厳しさを知れて良かったです。主な仕事の内容は、レベルのすえつけ、レベルの読み、丁張りのくいをかけやでうちこんだり、トランシットのすえつけをしたり、ユンボの操縦もさせてもらった。ものすごく簡単な仕事ではあるが、学校と現場でやるのでは全くと言っていいほど条件が違う。学校では斜面へのすえつけは練習したことがなかったけれど、現場で急に「ここにすえつけて」と言われたりもした。心に一番残っている言葉、それは、「土木の仕事で同じ物は一つもない」だ。同じ物を作るにしても、その現場、現場の土質も違えば地形も違う、だから同じ物は一つもないのだということだ。自分で作った物が形としてその場に残る、こんな楽しみのある仕事はとても素晴らしい物だと思う。現に僕もそこに憧れ父の仕事の道を歩もうとしているのだから。

実社会の厳しさ知る
県立天竜林業高校環境システム科  遠藤 友樹
   拝啓、このたび4日間にわたるインターンシップでは、社長様並びに社員の皆様に舗装工事の一連の流れを大変親切に教えて頂き有り難うございました。僅かな4日間のインターンシップでありましたが、学校生活では得られない貴重な体験と数々のお世話に、実社会の厳しい面を知る事が出来ました。主に、舗装工事の手伝いをやりましたが、分からない事ばかりで、自分から進んで手伝いをする事が出来なかったので、とても残念でした。しかし、皆様に優しく教えて頂き、しっかり仕事をやり通すことができました。本当にありがとうございました。
 今回の体験を今後の進路選択に生かして行きたいと思います。
 ご迷惑をおかけしたと思いますが、、大変楽しい4日間のインターンシップを有り難うございました。
  敬具
 
  1 楽しかったこと  
木材の組立、塗装作業  2
現場での作業ができた 9
大きな現場に立てたこと 2
昼休みの一時
卒業生と話ができたこと 3
新しい事への挑戦が出来たこと
仕事そのものが勉強より楽しい
休憩時間の世間話
汗をかいた後の食事 2
掃除と整理整頓
通勤の自転車
現場見学に連れていってもらったこと 3
工場内の人間関係がとても良かったこと
卒業生が親切に指導してくれたこと 2
重機の操作ができたこと
大工作業ができたこと
CADを教えてもらったこと
監督さん、大工さんと話せたこと
研磨作業が楽しかった
学校ではできない作業ができた
学校の話を聞いてくれたこと
  2 辛かったこと  
立ち仕事で足が痛かった 11
仕事がなくて退屈だったとき 2
同じ作業の繰り返しだったこと 3
仕事中、無駄話ができない雰囲気
作業がスムーズに行かなかった時
暑かった 7
朝5時起きは早くて大変だった
体調を崩した翌日は暑さで辛かった
同じ姿勢で作業したこと
重労働の作業
木くずが目に入ったこと
屋外での作業
悪臭で帰宅後も鼻に残っていた
移動中の車内の沈黙
見学ばかりで作業らしい事が出来なかった
同じ場所での作業に飽きた
自分では良いと思ってやった作業で叱られた
緻密な図面を書かされた
  3 特に勉強になったこと  
プレカットの機械作業
現場監督の仕事が理解できた
言葉遣いの大切さが学べた
大工の仕事を理解することができた
時間の大切さが分かった
CADの使い方を覚えた
流れ作業の辛さが勉強になった
専門用語と現場用語を教えてもらった事
耐震構造の仕組みが分かった
社内で交わす挨拶の大切さ
コミュニケーションの大切さが分かった
学校の方が楽だということが分かった
働くということがどういうことか分かった
無駄話をしないで集中して作業をする
風邪を引いたぐらいで休んではならない
全てが勉強になりました。
道具を大切に取り扱う心が学べた
丁寧な説明で多くの知識を教えてもらったこと
社会に出たら社会のルールに従う
失敗した後で教えてくれたから覚えた
  4 その他、感じたこと  
温かく迎えてくれたこと
現場の雰囲気が伝わった
事務所の独特な雰囲気があった
新鮮さが感じられた
仕事の厳しさが伝わった




東海大学 産学連絡協議会を設置


 毎年行われている東海大学と清水市各団体との就職懇談会が今年も3月4日、清水マリンピアで開催されました。
 今回は多少趣向を替え、東海大学が進めている産学交流について重点的に説明があり、あわせて各団体(企業)との深い懇談の場が持たれました。

 東海大学学部代表のあいさつに引きつづき、参加の団体として清水建設業協会、清水鉄工機械工業協同組合そして、今回はじめての参加となる清水港木材産業協同組合の各代表のあいさつが行われました。各団体代表からは、この不景気での各企業の現状、そしていま求められている人材について、また東海大学との連携の良い部分などについて話がありました。

   東海大学海洋学部、各学科の教員紹介並びに学科の説明があり、下記に話をしていただいた教員の方々を記しておきます。
地球環境工学科  中村 助教授
海洋土木工学科  田中 博通 教授
海洋資源学科  三澤 良文 教授
水産学科  加藤 教授
マリンデザイン工学科  森鼻 英征 教授
航海工学部   竹本 静夫 講師
   東海大学清水研究業務課課長から、産学交流事業について説明がありました。企業のニーズや研究開発などのテーマにあったメニューを用意し、産学の連携のパイプを太いものにすべく、産学連絡協議会(IULA)を設置したという趣旨が説明されました。
 具体的な事業として…… 清水港みなと色彩計画による清水港のイメージアップ
産学共同プロジェクト「K&K」(海洋学部&海洋産業)
   懇談会についての各団体からあげられた要望事項(アンケート結果)についての回答が東海大学就職課課長から説明があり、今後の検討事項として話し合われました。


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