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ちょっと紹介

「ホノルルマラソン」

小林泰三(こばやし・たいぞう)さん 沼津協会、渡辺建設(株)

小林泰三さん

大学4年の頃、ホノルルマラソンへ参加しました。ホノルルマラソンへの出場は私の夢でした。就職を間近に控え、挑戦できるのは今しかないと思い出場を決意。当然フルマラソンは初めての経験でしたので、その日から練習を開始。結局42.195kmを一度も走破できずに本番を迎えました。

ホノルルマラソン(第24回大会)

当日の朝、まだ暗闇の中スタート合図の打ち上げ花火を横目にスタートしました。あたりはお祭りムード一色。そんな雰囲気にのまれたのか、いつもよりハイペースだと感じていたのですが、気分が良く抑えることができませんでした。

折り返し地点通過後、ハイペースがたたったのか、膝に痛みを感じペースダウン。また、追い討ちをかけるように激しいスコールにみまわれ、ついに歩いてしまいました。すると一人のランナーが私の肩をたたき「後ろを見てごらん。もう少しだからがんばれ」と声をかけていきました。

虹

言われるままに後ろを振り返ると、今まで見たことのない、大きなくっきりとした虹が目に飛び込んできました。不思議なことに体の底から闘志が湧きだし、再び走り出すことができました。

そしてゴール。結果は散々でしたが、貴重な体験、そして、なによりも自分の限界にチャレンジし、完走できた優越感で自然に涙があふれたことを思い出します。


この写真は完走者だけが手にすることができる完走証明書です。今でも大きな壁や困難にぶち当たったときなど、これを眺め、勇気と闘志を奮い立たせています。



完走証明書
完走証明書