第21回の土木部門には昨年の11件に比較すると2倍近い20件もの積極的な応募がありました。
審査については、第1回は協会土木委員が応募書類によって行ない、第2回は審査委員が第1回の審査結果により優秀なもの10件に絞り込んだ後、各々現場担当技術者から工事概要等の説明を受け、施工方法・難易度・工夫・安全管理の観点から採点し、最優秀賞1件、優秀賞2件、優良賞3件を選定しました。
審査にあたっては工事規模、工種にとらわれず、どのように吟味、工夫がされ、また安全管理に配慮がされているか等聞き取りましたが、現場と同様にプレゼンテーションにも様々な工夫がなされているのを感じました。
最優秀賞の(株)中村組による東名高速道路 浜名湖橋耐震補強工事は5橋脚のRC巻き立てを、環境に対する配慮から鋼製函体特殊締切工により行うもので、締切工の止水パッキン材料、またコンクリート打設工法に工夫を加え、全体工期短縮、工費節減を図ったことが多くの審査員から高い評価を受けました。、
優秀賞の小野建設(株)による平成14年度(主)三島富士線 緊急地方道電線共同溝整備工事(第1工区)は市街地交差点地下とその前後の共同溝設置をするもので、施工時の安全対策、騒音対策や交差点下推進部と前後の摺り付け部分の線形確保に関し工夫がなされているところが高い評価を受けました。
優秀賞の河津建設(株)による平成15年度下田港海岸 海岸環境整備工事(護岸工・人工海浜工・突堤工)は自然環境の回復と親水性、利用者の安全性確保のため、発注者、関係者とも密接な連係をとりながら、様々な創意・工夫がなされているところがが高い評価を受けました。
優良賞の五光建設(株)による平成15年度治山(復旧)坂本川工事は非常に厳しい自然条件の中、安全確保全般について施工時の工法、工事期間の調査、連絡体制などに最大限の工夫、配慮がなされている点が評価されました。
優良賞の臼幸産業(株)による平成14年度障害防止(治山治水)東富士地区海苔川1工事は特殊な地質条件での実施に際し、施工材料、施工順序等に関し工夫されているところが評価されました。
優良賞の井上・渡辺ブルドーザ工事特定建設工事共同企業体による富士市森林墓園整備工事は完成後の利用者の使いやすさ、見栄えのよさ等の点からの工夫、また施工時の工程管理、環境保全への配慮が評価されたものです。
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