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加藤建設 加藤直樹専務

ズームアップインタビュー

利用者に喜んでもらえる介護施設を提供

まず、介護事業の施設と機能からお聞きします

インタビューの様子
インタビューの様子・南委員(右側)

訪問看護ステーションのジョイナースは15年8月に開設、グループホームとデイサービスのジョイグループは同年11月に立ち上げました。訪問介護では看護師が常駐し、ある程度の医療行為まで対応できます。グループホームは24時間体制で定員9人で、開設後半年で満室になりました。デイサービスは定員26人で、平均13〜14人が利用しています。職員はパートなどを入れて20数人の体制です。これらを当社の介護事業部として運営しています。なおこの建物は、当社の倉庫だったところを本社事務所用に改修して5年ほど使用し、それをまた、間仕切りや改造して介護施設として利用しました」

この介護事業を手がけたきっかけについて

「民間建築が落ち込み、新規事業の可能性を模索していた時に、介護保険法が改正されるということで、平成12年に介護事業の講習会を受けました。その時の講師が建設業に携わる方だったことで、関心を持ち始めました。また、同じ時期に当社の先代が亡くなったのですが、入院先の医療施設の介護状態に非常に不満を感じていた時に、カナダ、英国の介護施設を視察し、価格、機能面など日本とのレベル差を見せつけられ、利用者に喜んでもらえる施設ができないかと考えました。そこで、グループホームの開設自体には資格が要らず、営利法人でもできるということで事業の立ち上げを考えました」

加藤専務
加藤専務

施設設計にあたって留意した点は

「施設内容について、利用者が使いやすい施設を作るため、看護施設の経験者である現施設長の橋本さんやスタッフ、経験者の意見を取り入れ、グループホームとデイサービス、居宅支援事業所、訪問看護ステーションを一緒にした複合施設とし利用者が交流できる形式をとりました」

開設後の受注環境に変化はありましたか

「施設を立ち上げた後、建設企業が介護施設を開設したことが珍しがられ、建設業界の同業者、行政、金融機関も県内外から見学に見えました。そうした中で、病院が計画するショートステイ施設や介護付マンションを考える地主さんから声がかかり、施設の立ち上げも含めて、建設工事を特命で受注できるようになり、現在施工中の物件もほとんどが介護施設です。また、金融機関からの融資も非常にしやすくなりました」

建設業としての利点は

施設正面
施設正面

「従来から地元で工事を行っている関係で行政や自治会などから理解を得やすい点、また、建築業のノウハウを生かして、安くて優れた外国の資材や機器を多用していいものを安く建築できる点です。地主さんには、介護施設と建築のノウハウをセットで提供できることなど、メリットは大きいですね」

今後の課題について

「施設数が増え競争にもなりますし、自治体の許可も厳しくなります。ですから、施設のコンセプトをしっかりもってないといけません。その一つとして、介護予防、リハビリ機能が求められると見ています。当社でも、それ以外に、有料老人ホーム、ケア付マンションの方向性を考えています」

最後に9月に開設されるジョイ村松の柴田施設長さんから一言

「当施設では、認知症の進行を止められることに活用していただこうとリハビリ機能に力を入れてきました。そのことが、利用者の皆さんにも認められてきたと思います。スタッフともども皆さんを元気にしてあげたいという思いでお世話しています」

施設の様子 施設の様子
施設の様子

ありがとうございました

加藤氏、柴田さん
加藤氏、柴田さん

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