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時評  
W杯に思う
 開催国へ足を運ぶほどではありませんが、サッカーが大好物です。4年に1
回日本中が湧き上がり、老いも若きも一体となって応援するW杯サッカー。
勝敗はともあれ、予選から勝ち上がりW杯の夢舞台に立っていることだけで
も褒めてあげたい。しかも、1998年のフランス大会、2002年の日韓共催大
会、そして今回のドイツ大会と3大会連続は立派なものだ。
そもそも我々の若いころには、W杯という大会があることすら知らなかった。
それを教えてくれたのが、今ではだいぶ衰えてしまったがいまだ現役でがんば
っているカズ(三浦知良)だ。ブラジルで活躍し絶頂の時期に帰ってきて、
『日本代表としてW杯に出場する』と言ったときにはじめてその大会のこと
を知った。私は野球が大好きでサッカーなんぞあまり興味がなかった、Jリー
グが発足し、あのドーハの悲劇あたりから興味を持ち、最初は周りにつられて
のにわかファンではあったがいつの間にか日本代表の試合はテレビ観戦ではあ
るが必ず観るようになった。フランス大会のときは「何でカズを出さないん
だ!」と怒れた事もありました。
 最近では、親が子を殺し、子が親を殺すと言った凶悪事件や社会的地位のあ
る人が事件をおこすといった一昔前では考えられないようなニュースが多い中
で、日本チームを応援することで嫌なことも忘れて自分が日本人だという愛国
心が目覚めさせ、純粋な気持ちにさせてくれる数少ないもののひとつだと思い
ます。ブラジルでは“サッカーは文化だ”といいます。日本選手は重いものを
背負って戦っているような悲壮感さえ感じますが、あまり気張らずにもっと楽
しんでほしい。これからも熱くさせてくれ、ガンバレ日本!!
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