芸者は、踊りや三味線などの日本の伝統芸能で宴を盛り上げるプロです。ほとんどの芸者がこれを生業とし、アルバイト感覚ではありません。一人前になるには当然厳しいお稽古をつみます。芸者にはいろいろな呼び名があり、関東では『芸妓』『芸者』など、関西では『芸子』と呼びます。修行中の芸者は『半玉(はんぎょく)』と呼ばれ、京都では『舞妓』と言われます。芸者の世界は『花柳界(かりゅうかい)』と呼ばれ、これは柳緑花紅からあでやかな世界を意味しています。
熱海は全国でも屈指の芸者街。ほとんどの芸者は派遣業社に相当する『置家(おきや)』に属しています。現在熱海には少なくとも100を超える『置屋』があり、250名余りの芸者が活躍しています。全国に2,800人と言われる芸者の約1割強が熱海にいるわけですから、文字通り熱海は『日本一の芸者街』と言っても過言ではないでしょう。
熱海市では現在、この『熱海芸妓』を熱海の代表文化であると捉え、積極的に内外にアピールしています。その一環として平成10年6月より『湯めまちをどり華の舞』で『芸妓見番』を開放し皆さんに芸妓連の踊りを鑑賞頂いています。普段はなかなか見ることのできないプロの踊り、地方(三味線等の演奏)・立方(踊り)の息の合った公演をどうぞご覧ください。 |