伝統的な工法として、呼称で俗に「川倉」と呼ばれている「木工沈床」、「牛枠」これらは今日の河川工法の基礎をなすものである。
「大聖牛」は、増水により堤防が決壊し、濁流の中でも施工が可能であり、川船を使って水中に素材丸太を建て込んで組み上げる「建て方衆」は花形でもあった。
昔から、素材は木を使っていたが、それを鉄骨とかコンクリートでやってはダメである。また、陸で組んでも、川の中でうまく座らない。
実際にこの大井川水制伝統工法「牛枠」を建てることができる方がいなくなってきている。この伝統工法を如何に伝承していくか、大きな問題であるが、今大井川にこの伝統的河川工法をよみがえらせ、その技術の伝承を伝え学ばんとして制作に情熱を燃やして取り組んでいる、県土木の職員と、施工集団が技術の習得に努めています。
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