一度は投稿してみたいネタの富士山。私が所属する富士建設業協会が発行している「富士建だより」の表紙は何年も前から安斎氏の力作、四季の富士山の写真。私の学んだ学校の校歌は「富士さわやかに水清く」「まぶたに深し富士ヶ峰」「霊峰富嶽の聳ゆるところ」「芙蓉の高峯仰ぎ見て」と、小学校から全ての校歌にそれぞれ言葉は違いますが『富士山』は歌われています。静岡県内を問わず富士山を見る事ができる地ならば必ずや校歌には『富士山』は挿入されていると思います。これ程私達の心を捕らえて放さない『富士山』。私達日本人のＤＮＡにしっかり組み込まれているようです。ユネスコの世界遺産の種類は文化遺産と自然遺産と複合遺産の３種類があります。日本における文化遺産は、京都や奈良の古寺など１１件や、自然遺産は屋久島・知床・白神山地の３件。文化遺産と自然遺産の両方に登録されている複合遺産はありません。残念ながら富士山の自然遺産への登録は困難のようで、文化遺産に登録しようという運動が始まっています。富士山ナンバーの自動車も、富士市主催の富士山百景写真コンテストも、また今話題になっている２月２３日の富士山の日も登録のための方法と想像します。

（株）三和工務店　遠藤博也

ところで富士山検定を御存じでしょうか。富士と富士吉田の両商工会議所が主催で、静岡新聞社と山梨日々新聞社が後援し、平成１８年度から行われている検定試験です。漢字検定や英語検定程の人気はありませんが、地域で行う検定試験としては、少しは名が知られています。検定試験の難易度は１級から３級まであり、昨年まではそれぞれ試験問題が異なりましたが、平成２１年度の試験は１級と２級の出題は同じでした。平成２１年度の３級の試験は６月下旬から７月中旬に掛けて、上記の両新聞社に３日間に渡って２５間ずつ計７５問が掲載されました。

２日分の５０問について解答をして新聞社に郵送します。試験は４訳で、３５間以上の正解で３級の合格となります。参考書を見ても人に聞いても良いので合格率は高いと思われます。２級と１級の試験は１２月６日の日曜日に富士市と山梨県都留市の２ヶ所で行われました。試験時間は１２０分。出題数は１００問。４訳が６０問。筆記問題が４０問でした。２級の合格ラインは７０点。１級は９０点取れないと合格しません。私は昨年は２級に、今年は１級に挑戦しました。公式テキストと富士山に関する資料を集めて受験体制を整えました。以下に試験問題の一部を紹介致します。

富士山検定 合格証

どうでしたでしょうか（解答は末尾に記載）。少しは受験の為の勉強が必要になると思います。富士山南麓で生を受け、育ち、生活をしてきました。幼時より朝な夕なに富士を仰ぎ、その美しさと雄大さに感動しました。挨拶にも「笠雲が掛ったので明日は天気が悪くなる」とか、「今日は富士山が見えなくて残念です」とか話題にも事欠きません。また精神的にも富士山を拝み、そしてその恩恵をどれ程授かった事でしょうか。外国からの御客様がＪＲ新幹線に乗車する場合の指定席は、富士山が見える山側を指定するとの事を聞きました。日本人ばかりでなく外国人にも富士山は人気のスポットであり、まさに世界文化遺産にふさわしい山と思います。私の中学時代の忘れられない思い出に富士登山があります。当時は新３合目までしかバス道がありませんでした。７合目に宿泊し、翌朝頂上を目指し、息せき切って登り、御来光を拝み、伊豆半島から房総半島までの景色に感動しました。その後数回富士登山をしましたが、御来光を拝むその目は寒さのためかいつも涙があふれ出ていました。富士市民憲章の文言通り『富士山のように』になりたいと願い、今後も心の支えとして生きていきたいと思います。

富士山検定 1級・2級・3級合格証

（正解）１）４月。２）約１万人。３）波の塔。４）市町村長。５）猿橋。６）富士宮市粟倉。

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