ロープワーク

はじめに

ふろしきつつみ、寝間着の紐、靴の紐…ふろしきはバックに代わり、浴衣の寝間着はパジャマになり、靴紐はマジックバンドに代わってしまった昨今では、結びの動作がほとんど必要でなくなってしまいました。私たちの仕事にも影響を与えかねません、もう一度結びの原点に返って思い出したり、覚えて、後世に伝承してゆきたいと思います、ここでは、ごく一部を紹介しますが機会があったらまたお伝えします。

結びの基本

図のように、加える力で紐や、ロープが自然に締め付けられて解けたり、抜けたりしないようになるのが結びの基本です。

ロープを繋ぐ(本結び)

一番初めに覚えた結び方だと思います、解くときは、赤どうし、白どうし同じ色を強く引くと解きやすい。

ロープを繋ぐ(電車結び)


ロープを張る(自在結び)

ロープを柱等に結わえたいときに使います、矢印のところを左右に動かしてロープのしまり具合いを調節できます、強く締め過ぎて変形させたくないようなときには、図のようにゆるく、ずり落ちたりしないように固定したいときは右側に動かして強く締める。

車の積み荷等を止めます(万力)

滑車の要領を応用した締め方で、広く大勢の人々に使われています、但し締め付け時にほつれてびっくりした経験をお持ちの方が多いと思います。

もやい結び(おやごろし)

大変便利で、信頼のおける結び方です、尻手(おや)を力のかかるロープで自然に締める(ころす)ため絶対とも言える程抜けたり、解けたりしません、不要になれば逆に戻してやれば解けます。この結びは、太目の糸からワイヤーロプに至るまで幅広く応用できます。