- 交通
- JR掛川駅より、北へ徒歩7分、400M
- 開館時間
- 2月1日から10月31日まで 午前9時より午後5時まで
11月1日から1月31日まで 午前9時より午後4時30分まで - 休館日
- 年末年始 12月30日から翌年1月1日まで
- 入館料
- 一般 300円
小中学生150円
天守閣・御殿の2か所へ入館できます。
キリリと晴れ上がった秋空の下、「掛川城」へ行ってきた。
残念ながら、JR掛川駅から掛川城は見えない。この駅舎は、新幹線が止まる駅の中では、唯一の木造駅舎である。この後の建て替え計画も木造で駅舎が保存されるという事だ。
駅の柱には、掛川城が400M先という看板がある。表示に従い中心商店街を抜けると掛川城だ。
平日の昼間と言う事で、街は閑散としている。街路樹が、通りの景色をやさしく濃い緑色に覆い隠している。幹に付けられた表示には、欅、樟の木、榛の木、山紅葉・・・
多くの種類の樹が規則正しく植えられ、観光客をもてなす。
途中、「掛川駅前東街区市街地再開発組合事務所」の看板がついたビルがある。どこの地方都市も、やはり多くの問題を抱えているものだなと思う。
歩いても400Mは、遠くはない。突然、視界が開け小高い丘陵の上に掛川城は、姿を現す。
日本の名だたる名城の中では小ぶりな方だと思う。しかし、やはり城は、城。威風堂々たる姿は、見る者の心の奥深く、DNAに刻みこまれた古の記憶を呼び覚ます。
天守閣に登ってみた。
4人連れの観光客が案内人の説明を聞いている。
「1590年、家康が関東に移ると、掛川城には“内助の功”の逸話で有名な山内一豊が入城しました。そして、城の大改築をし、天守閣を造り、同時に城下町の整備を行いました。」
「現在の掛川城は、平成6年4月、日本初の本格木造天守閣として復元をされました。」
「天守閣、最上階は、7.8坪あり、階段は、58度もの急な傾斜です。材料の95%は、青森ヒバで造られており、階段は欅、壁は、土佐漆喰です・・・」
天守閣を西から東へと抜ける風は、汗ばんだ体を冷やし、くすぐられるようで心地良い。眼下には、開城当初とは大きく変わった市街地が見下ろされる。
「・・・兵どもの夢のあと・・・」人間の営みは、あっという間。これからもこの再現された掛川城は、何十年、いや何百年とこの街の移り変わりを見守ってくれるのだろう。
次の休日、もし予定が空いていれば愛用のカメラを小脇に抱え、あなたも一度掛川城へ足を伸ばされては如何だろうか。