県西部地区の最南端に位置する御前崎。ウィンドサーフィンの聖地として多くの若者が集まってくる。
2014年に全国で2件目となる「渚の交番」を整備した。そこに併設する形で『パシフィックカフェ御前崎Pacific Cafe』がある。ハワイアンスタイルの店内は、落ち着きのあるシックな内装となっており、休日には県外からのお客も多く訪れる。
Diningのランチメニューには、ガパオライスプレートやロコモコプレート、グリルドアヒ(マグロのグリル)などハワイを代表する料理が並ぶ。プレートは本場のハワイサイズでボリューム満点だ。マグロとアボガドのアヒポキDONやじっくり煮込んだ豚の角煮DONなど男性客の食欲を満たす丼ぶりもののほか、チキンカレーや海老と野菜のペペロンチーノなど定番メニューもある。ヘルシーなハワイアンコブサラダもおすすめ。
また、Cafeメニューには、地元御前崎の食材を使ったスウィーツを多く取り揃えており、女性客の心をつかんで離さない。フォンダンショコラ(ベリー&ホワイトチョコソース)やニューヨークチーズケーキ(オリジナルベリーソース)、ハワイアンスコーン(ブルベリー&クリームチーズ)などのほか、季節限定9月はチェリーパイのタルトを提供している。一番のおすすめはパンケーキ。御前崎産のイチゴをソースにふんだんに使用している。ほかに、御前崎つゆひかり抹茶&あずきやマカダミアナッツを使ったソースも評判だ。
ドリンクは、コーヒー、アイスコーヒーはもちろん、ソフトドリンクとしてプレミアムセイロンティー(HOT)、トロピカルアイスティコーラ、メロンソーダ、ウーロン茶などを用意。また、アルコールは本場のハワイアンビールやワイン、カクテル、御前崎スペシャルなメニューなど取り揃えている。
Dining、Caféメニューとも四季を取り入れ、季節ごとにメニューを入れ替える。室内には通常のテーブル席のほか、カウンター、ソファー席もあり、小さなお子様連れのお客にも対応できる。また、20席あるテラスでは、季節の風を感じながら、目の前の海を眺め、ゆったりとした時間を過ごすことができる。
パシフィックカフェ御前崎 Pacific Caféオーナーの薮田晃彰(やぶた・てるあき)氏に話を聞いた。
日本財団が地域振興や海の安全の活動を広げるために「渚 の交番」の設置を進めていて、ここは全国で2番目の交番です。「渚の交番」とは、地域社会における海と人のつながりを構築することを目的に、海辺の様々な活動、活動に係る人、そして情報を横断するような拠点を整備する事業です。御前崎の渚の交番では、遠州灘の海岸浸食やゴミの漂着、水辺の安全教育の不足などの課題に対し、「海の安心安全事業」や「養浜事業」、「海洋教育・青少年育成」などの事業を展開しています。
灯台もあり、海産物も豊富ですが観光客にとって、ただ通るだけの地区になってしまっているのではないかと考え、「御前崎にもっと人がきてもらいたい」、「地元のPR」ができるような場所、ゆっくり休んで地元の食材を食べられる場所があっても良いと思いcaféをこの場所に開きました。市内だけでなく、他県など遠方からわざわざ来て下さる方も多くいらっしゃいます。 また、オープンして1年が過ぎリピーターとして訪れてくれる方も増えてきました。 海の見えるcaféでゆっくりとした時間を過ごしてもらいたいと思っています。店内だけでなく、天気の良い日には、テラス席も用意していますので、外での食事を楽しんでもらいたいと思います
また、交番の中には、様々な活動の掲示や展示がありますが、交番だけではなかなか中に入ってゆっくりしてもらうことができないので、Cafeの待ち時間に交番の中も見てもらいたいと思っています。最近は交番の中でヨガ教室や子育てママの講座を開いたりと様々な取り組みを行っています。また、今年が初めての取り組みでしたが、夏休みには海上アスレチック「アクアランド」を海に設置して、子供たちが少しでも海に親しめる取り組みも行っています。
渚の交番の活動を知ってもらい、楽しいことはもちろん危険なことも含めて海に接する機会を多くもつことが、この地域の発展に繋がると思っています。