■一般社団法人静岡県建設業協会では、建設産業に入職後半年から1年を経過した社会人として、自覚や心構えを再確認すると共に、業界の理解並びに業界人としての意欲を更に研鑽していただくことを趣旨として、「新入社員等フォローアップ研修」を開催しました。
入校式 | 講義 |
■建設産業界に入職後、半年が経過した期間での1泊2日の研修には、静岡県内の建設企業から65名が参加し、現場責任者となるための準備等の講義の他、会社や社会に必要とされる実務者のスキル、コミュニケーション能力と問題解決能力といったテーマで、グループ討議を行い、全員が研修を修了しました。
なお、山梨県建設業協会の呼びかけにより山梨県内企業から12名が同時参加しました。
講義 |
■今、建設工事に携わる技術者、技能者の確保・育成の取組みが、喫緊の課題となっています。
建設産業を支える「担い手」が減り続けている現状に危機感を持ち、国は、いわゆる「担い手3法」を改正しました。
この研修に参加する全員がまさに「担い手」です。
自分たちが地域やインフラを造る、そして維持する、また、安全・安心を守る、という使命感を持つことが、担い手として自覚することにつながります。
「担い手」として認められるためには不断の学習が必要です。
社会人としての学習、建設産業人としての技術・技能の学習をしっかりと続けなければなりません。
新入社員等フォローアップ研修の開催を通じて、次代を担う若手建設産業人が、
会社の「顔」・地域社会の「代表」となって活躍する、その第一歩としていきたいと思います。
|
|
修了式 |
今回の研修を通して最も私の心に残った内容は、「楽(らく)と楽(たの)しい」の違いです。
同じ「楽」という漢字ですが、「楽(らく)」という言葉はマイナスのイメージであり、仕事をつまらないものへと変化させる。一方、「楽しい」という言葉はプラスのイメージで、評価されたい、認められたい、という気持ちを生み出す。
入社してから半年以上が経過し、現場、会社、人間関係と、少しずつ慣れてきました。学生気分も抜け、自社の一員となることができました。
これまでに主に3ヵ所の現場を経験し、時には精神的に辛くなりました。「楽(らく)」を意識してしまう時期もありました。
しかし、この2日間の研修を通し、「楽(たの)しい」を作り出すことの重要性を学び、私がどのように会社に貢献していくか、その一歩が踏み出せたと思います。
また、「現場監理は現場で学ぶ」といった現場へ出ることの大切さも学びました。
「成功も失敗も自分の経験として吸収し、得た内容を即座に放出できるように訓練する」
日々成長し、社内・社外を問わず信頼していただける現場監督になれるよう、現場でアンテナを張って過ごしたいと思います。
フォローアップ研修に参加させていただき、仕事に対する姿勢を考え直すことができました。
忙しさや辛さに負けて「楽(らく)」を求めてしまわぬ様、また、「楽(たの)しい」を増やし、会社に貢献できる様、これからの現場では前向きな姿勢で勤めたいと思います。
今回の研修を通し、私自身の意識を変えることができたと思います。
貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。
研修を終えて、私は仕事に対する考えや見方が変わりました。
仕事は楽をするのではなく、会社や地域、家族の為そして自分の為に、楽しんでやるものだと解りました。
仕事をすることで、自分が成長し周囲からほめられる人間になる事ができると思いました。
3月に研修に行きましたが、その時は高校を卒業してすぐで、働く実感や社会人としての意識などが正直全然無く、話を聞いていて自分がどういう大人になりたいかとか、こんな風になって現場を持ちたいと考えました。
そんな研修を終えて働きだしましたが、実際うまくいくことはほとんどなく迷惑をかけたり、言われないと何をしていいか解りませんでした。
自分にはこの仕事が向いてないのかなと、よく思っていました。
ですが、半年経ち少しずつですが、理解できるようになり、頑張ってやろうと思いました。
そんな中、この研修で仕事のやりがいや自己イメージ、建設業の意味など、たくさんの話を聞いて、またこれから仕事を頑張ろうと思いました。
この研修で、一番印象に残っている事は、挨拶の大切さと「楽」と「楽しい」の違いです。
まず、挨拶ですが、自分から声をかけるのが恥ずかしいだとか、大きい声を出して大丈夫かなとか、色々考えてしまう自分がいましたが、挨拶でコミュニケーションが取れたり、周囲からの印象や信頼関係が生まれると聞き、確かに…と思いました。
なので、これから積極的に挨拶をしていきたいです。
「楽」と「楽しい」については、楽をすることで自分は一時的に幸せにはなります。
ですが、そこには沢山損をしていて、楽をしても後から返ってくると言われ、自分の考えが変わりました。
今まで楽をしてきた出来事を挙げてみた時も、本当に後悔している事が多く実感しました。
なので、これからは社会人として嫌な事でも取組み、楽しんでいきたいです。
そうすれば、自分のモチベーションや価値が上がり、人生ももっと有意義なものになると解りました。
これからも、建設業で働く一員として、無茶しない程度に頑張って働こうと思います。
富士教育訓練センターの方、講師をしていただいた大平先生、ありがとうございました。
これから、この研修を現場で活かせるよう努力し、資格などにも積極的に取得していきたいです。
【富士教育訓練センター公式サイト】
http://www.fuji-kkc.ac.jp