■一般社団法人静岡県建設業協会では、建設産業への理解を深め、入職促進を図ることを目的として大学、大学院生、高専、短大、専門学校生等を対象とした現場見学会を開催しました。

◎開催日時：

平成29年1月25日（水）　午前8時から午後4時30分

◎見学場所：

国道414号沼津アルプストンネル建設工事現場（沼津市下香貫）
富士山世界遺産センター(仮称)建築工事現場（富士宮市宮町）

■静岡県内外から参加した大学生、専門学校生等約30名は、静岡県が進める上記2か所の建設現場を見学しました。
　参加者は、それぞれの現場で工事概要等についての説明を受け、現場を通して建設産業の仕事に触れました。
　このような機会を通じて、地域の未来を担う多くの若い方々へ、地域の生活基盤整備を担う建設産業の姿をしっかりと伝えていきたいと思います。

『参加者アンケートより』

1.見学会への参加理由(複数回答可)

• 県内の建設企業への就職を考えているため：　13人
• 県外も含め、建設企業への就職を考えているため：　6人
• 見学先の興味があったため：　3人
• 教授、教員等から参加を勧められたため：　14人

2.見学会に参加しての感想(抜粋)・・・沼津アルプストンネル

• トンネルの工事は滅多に見られないので、すごく刺激を受けた。話を聞くと、1、2メートルずつ造っているという事で、地道な作業の繰り返しなのだと知った。
• 初めてトンネルの中を歩き、とても貴重な体験ができた。トンネルの構造を初めて知り、とても良かった。トンネルの造り方にすごく興味を持った。
• トンネルの中は意外と暖かかったので、驚いた。穴を掘って、コンクリートを接合する作業に興味が湧き、近くで触れる時間がほしかった。
• 沼津アルプスは家からそんなに遠くなく知っていたので、トンネルの中を見ることができ、とても貴重な体験になった。
• トンネル見学は初めてであった。将来現場に出て働くかは分からないが、一つ知識を得ることができ、良かった。
• トンネルの工事現場に入るのは初めてで、工事過程が分かりやすく、また工事をする際の現場の対策や、近隣住民との協力の下で工事が行われるのだと勉強になった。

3.見学会に参加しての感想(抜粋)・・・富士山世界遺産センター

• 実際現場に入ることが無いので、とても勉強になった。完成したら、是非行ってみたい。
• 現場をあんなに間近で見られると思っていなかったからすごかった。安全帯をつける機会も無かったので、良い体験になった。
• 足場を初めて登りとても怖かったけど、実際に仕事をしている人達と同じ高さまで登り、もし同じ仕事をするならと考え、良い体験ができたと思った。
• イメージを形にするため、仮の構造物を作って研究しているところに感動した。図面や言葉だけでは形にならないことが解った。
• 設計のこだわりやそれに対する構造の工夫など、実際に目にしてみることで分かりやすかった。また、実寸大のものを作ってみてから、色味や大きさなどの調整をすることの大切さが分かり、勉強になった。
• 数万のアイデアから選ばれたものを、現場で一丸となって作業する姿に感動した。また、逆円錐の表現の仕方を考えることにも時間を要したり、水面に映るにはどの石材が良いのかも考えなければならないので、改めて建築の仕事は大変だと思いつつも、やりがいのある仕事だと思った。

4.今後、建設産業で働く上で役立つか？

• とても役立つ：　16人
• 役立つ：　9人
• あまり役立たない：　0人
• 役立たない：　0人

5.その理由(抜粋)

• 学校で習ったことを実際に見ることができたから。
• 学校では現場を見ることはあまり無いが、実際に見るとこで理解を深めることができたから。
• トンネル工事は普段絶対に見ることができないし、現場の人から直接説明を受けることができたので。
• 普段生活している中で体験できるようなことではなく、視野が広がると思うので。
• 建築関係の仕事に就きたく、接合部分など工事を生で見られたから。
• 滅多に見られない現場で、これから働いていく世界なので、とても刺激を受けた。
• 働く上で注意する事や、お客様にどう喜ばれるかを考えながら仕事を進めていく事が大切だと思った。
• 普段体験できないようなことを体験でき、充実した１日だった。昨年の先輩方も参加したようなので、春に入学する後輩たちにも色々な体験をさせてほしいと思った。

6.今後、希望している進路(複数回答可)

• 静岡県内の建設企業（土木）：　1人
• 静岡県内の建設企業（建築）：　24人
• 静岡県外の建設企業（土木）：　1人
• 静岡県外の建設企業（建築）：　8人
• 他業種への就職：　0人
• その他：　0人

国道414号沼津アルプストンネル建設工事現場にて