出会いのひろば

「建設産業での第一歩」
静岡県建設産業新入社員研修

■一般社団法人静岡県建設業協会では、新たに建設産業人となったフレッシュマンを対象に、社会人・企業人としての資質の向上並びに建設産業に携わる者としての意識の高揚を図り、有意な人材の育成と定着促進を目的として、「静岡県建設産業新入社員研修」を開催しました。

実技実習 実技実習
開講式 講義
◎実施期間:
平成29年4月4日(火)~4月6日(木)2泊3日
◎実施場所:
職業訓練法人 全国建設産業教育訓練協会
「富士教育訓練センター」 (静岡県富士宮市根原492-8)
◎研修の目標:
●社会人・企業人としての新たな自覚を促し、積極的な行動と意識の高揚を図る。
●社会人・企業人の素養として必要な心構えや礼儀作法などを身につけ、資質の向上を図る。
●社会人・企業人を構成する組織の一員であることを認識すると共に、組織行動としての規範を身につけ、組織行動力を高める。
●参加者の交流を通じて、人的ネットワークの拡大と啓発及び連帯意識を高める。
建設産業の実態と将来動向並びに労働環境への認識を深め、果たす役割や取組方法などの思想を高める。

■建設産業界入社直後に行う2泊3日のこの研修には、静岡県建設業協会並びに静岡県建設産業団体連合会会員企業から109名が参加し、社会人としての責任と責務、基本動作、挨拶行動、ビジネスマナー、自己表現とコミュニケーション、プロ意識の確立、目的達成に向けたチーム思考行動訓練、労働安全衛生等の各項目を確実にこなし、全員が研修を修了しました。
 なお、山梨県建設業協会並びに日本機械土工協会会員企業から44名が同時参加しました。

実技実習 実技実習
講義

■今、建設工事に携わる技術者、技能者の確保・育成の取組みが喫緊の課題となっている中、建設産業を支える「担い手」減少打破のため、国は、いわゆる「担い手3法」の改正をはじめとする様々な方策を実行に移しています。
この研修に参加する全員がまさに「担い手」です。
「担い手」とは、建設産業に携わる社会人である。
「担い手」のお客様や地域の方々に接する言動が、建設産業に対する信頼となっていくことをしっかりと学んでほしい。
「静岡県建設産業新入社員研修」の開催を通じて、次代を担う若手建設産業人が、会社の「主力」業界の「リーダー」そして地域社会の「代表」となって活躍する、その第一歩としていきたいと思います。

■第1日目 平成29年4月4日(火)

時刻

項目

研修内容

15:00 集合 受付、手引・名札配布、教室に移動
15:30 開講式 建設業協会代表者挨拶
全国建設産業教育訓練協会代表者挨拶
15:50 オリエンテーション 研修心得の説明
構内施設案内・利用法の説明
各班編成→班・寮の紹介
班長の選出
受講態度・挨拶・集団行動訓練説明
16:30 総合案内
休憩・整理
寮案内,荷物移動,講義準備
休憩、整理・整頓
17:00 講義① 講習『社会人としての責任と義務』
 ~新時代を切り開く人材~
講師:花輪 孝樹先生
18:00 夕食 夕食、休憩、講義準備
19:00 講義② 訓練『挨拶行動(Ⅰ)』
 ~社会人としての基本動作~
講師:花輪 孝樹先生
20:00 講義③ 訓練『挨拶行動(Ⅱ)』
 ~全社営業体制の確立に向けて~
講師:花輪 孝樹先生
21:00 夜の集い 人員把握,集団行動訓練
注意事項指示・連絡等
21:30 入浴 入浴,整理・整頓
22:50 就寝準備 廊下消灯
23:00 就寝 寮室消灯
■第2日目 平成29年4月5日(水)

時刻

項目

研修内容

6:30 起床 寝具整理、着替え、洗面
6:40 朝の集い
清掃
人員把握,ラジオ体操,集団行動訓練
整理・整頓、清掃
7:00 朝食 朝食,講義準備
9:00 講義④ 講習『建設業と労働安全衛生』
 ~建設現場の危険と危険予知~
講師:菅井 文明専務理事
10:40 講義⑤ 講習『ビジネスマナー』
 ~電話対応・敬語・文書作成の基本~
講師:花輪 孝樹先生
12:00 昼食 昼食、休憩、講義準備
13:00 講義⑥ グループ演習『仕事に取組む決意』
 ~プロ意識の確立~
講師:花輪 孝樹先生
14:20 休憩 チーム思考訓練準備
14:40 講義⑦ グループ演習『チーム思考訓練』
 ~目的達成に向けたチーム思考と行動~
講師:花輪 孝樹先生
18:00 夕食 夕食、休憩、講義準備
19:00 講義⑧ 演習『グループ研究』
 ~交流から自己啓発へ~
講師:花輪 孝樹先生
21:00 夜の集い 人員把握,集団行動訓練
注意事項指示・連絡等
21:30 入浴 入浴,整理
22:50 就寝準備 廊下消灯
23:00 就寝 寮室消灯
■第3日目 平成29年4月6日(木)

時刻

項目

研修内容

6:30 起床 寝具整理、着替え、洗面
6:40 朝の集い
清掃
人員把握,ラジオ体操,集団行動訓練
整理・整頓、清掃
7:00 朝食 朝食,講義準備
9:00 講義⑨ 演習『実践話法演習』
 ~自己表現とコミュニケーション~
講師:花輪 孝樹先生
10:20 休憩  
10:40 講義⑩ 演習『スピーチ演習』
 ~実践話法の成果まとめ~
講師:花輪 孝樹先生
12:00 昼食 昼食、休憩、講義準備
13:00 講義⑪ 演習『他己改善と自己活性法』
 ~社会人としてのより良い自分づくり~
講師:花輪 孝樹先生
14:20 成果まとめ 感想文、アンケート
14:40 閉講式 修了証書授与
建設業協会代表者挨拶
全国建設産業教育訓練協会代表者挨拶
研修生代表挨拶
15:00 解散  

実技実習 実技実習 実技実習

『研修参加者 教育訓練修了レポートより』(男性)

 私は、この研修をして色々な事を学びました。

 正直、行く前は何をするのか不安だらけでした。

 挨拶の基礎から学び、今回自分のためになる研修でした。

 僕が研修に来て学んだこと、実についたことが三つあります。

 まず一つめは、挨拶、礼儀、姿勢の基本です。

 大きな声での挨拶は、挨拶をした後にとてもスッキリとして気持ち良かったです。

 礼儀、姿勢は、三日間きっちりやり、会社に戻っても活かしていけそうです。

 二つめは、建設としての自覚です。

 自分は一員であること、国民の生活を助ける職業だと、心に染付けました。

 最後に三つめは、コミュニケーション能力です。

 他の会社の人とコミュニケーションをとることで、戻ってから色々な企業や職人さんと話をするので、他の会社と仲良く話したり、また真剣な話ができて自分として成長しました。

 この研修で自分自身がすごく成長しました。

 会社に戻ってからも忘れずに仕事をして、建設業の一員として一生懸命頑張っていきたいです。

 ありがとうございました。

実技実習 実技実習

『研修参加者 教育訓練修了レポートより』(女性)

 三日間の研修を終えて、研修前の自分を振り返ってみると、過去の自分がいかに学生気分のままでいたかを痛感する。

 社会人として、特に新入社員としての意識が欠如していた。

 声は小さい、お辞儀の姿勢がいい加減で、10分前行動が意識できていない。

 二泊三日の研修など必要があるのかと考えていたが、今回の研修で自分の未熟さを知ることができ、社会人としての基本を身につけることができた。

 自分と同年代の多くの建設業従事者と交流することにより、互いに刺激を与え合い、意識を高めることができ、非常に貴重な経験となった。

 自分の至らない点を見つめ直し、社会人としての対応の仕方、自覚を持つことができたと感じる。

 また、自分を厳しく叱ってくれる人の存在のありがたさも実感した研修であった。

 社会に出ることは、新たなスタートである。

 この研修に参加させてくれた会社に感謝し、これからは受け身ではなく、自分で積極的に考えて行動しようと感じた。

学科講義
閉講式

【富士教育訓練センター公式サイト】
 
http://www.fuji-kkc.ac.jp