幅広い層から愛される、富士市のエリアサイクリング発信拠点
富士市サイクルステーション


 2021年11月1日にオープンした富士市サイクルステーション(八代町4ノ30)は、サイクリングがさらに楽しくなるサービスや設備が充実しており、富士市の新たな観光拠点になりつつあります。オープン1周年を記念したイベントではにぎわいを見せ、地域住民から愛されている施設でもあります。富士市内のサイクルツーリズム推進に取り組んでいる、富士市産業交流部交流観光課の石井俊勝統括主幹と、プロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」を運営するBCクリエイト合同会社の二戸康寛代表社員に同施設の魅力などについて聞きました。

富士市サイクルステーション

 富士市サイクルステーションは、レバンテフジ静岡に事務所として、一部貸し出しをしていた八代町倉庫を活用し、富士エリアのサイクリングの発信拠点として整備された施設です。1階には受付の他、休憩・交流スペース、男女更衣室・シャワールームを整え、2階にはバーチャルライド体験コーナーを設けています。営業時間は午前9時から午後5時まで、毎週水曜日(祝日にあたる時はその翌日)は休館になります。富士市のまちの交流拠点「まちの駅」の認定を受けており、1階にある専用ブースでは富士エリア周辺の「旬な情報」を発信しています。

さまざまな種類のE-BIKEやクロスバイクなどを貸し出している。富士山を形取ったオシャレな受付。富士ヒノキを使用している。
まちの駅コーナーではさまざまな情報を発信
レンタサイクル料金表更衣室。重い荷物はロッカーに。
メリダのロードバイク

 貸し出している自転車は全28台。電動アシスト付スポーツバイク「E-BIKE」16台、クロスバイク等12台をそろえています。特徴として、これらの自転車のほとんどが世界2位の自転車メーカー「メリダ」製です。メリダは、高い技術力と品質に定評がある台湾の人気メーカー。富士市民はもちろん、県外からの利用者や最近では国外からの利用者も増え、幅広い年齢層に貸し出しているそうです。

 2階のバーチャルライド体験コーナーは、デジタル技術を活用して、実際に撮影した世界中のコースを画面に再現し、その映像を見ながらサイクリングできるというものです。コースの傾斜に応じてペダルに負荷が掛かるなどのリアルな体感や、美しく自然豊かな山あいといったさまざまな景観を楽しめます。

 オープン1周年を記念し、昨年11月には同施設の愛称を募集するイベントが催されました。応募総数55件の中から、愛称は「ふじクル」に決まりました。同月23日には記念式典が開かれ、愛称採用者1人にクロスバイク、応募者から10人にレバンテフジ静岡のグッズが贈呈されました。

バーチャルライドを体験する
一般社団法人静岡県建設業協会総務・広報員会の三尾祐一副委員長
バーチャルライドを体験する富士市の鈴木幸司市議会議員

 富士市のサイクルツーリズムの推進に向けて、富士市の石井統括主幹は、「健康増進やスポーツの観点から自転車利用の魅力を広げていきたい」と述べました。また、BCクリエイト合同会社の二戸代表社員は、「子どもたちにサイクリングの面白さを知ってもらい、その家族も巻き込むような形で盛り上げていきたい」と語りました。

1階の休憩・交流スペースでは
過去のロードレースを見たりしながらゆっくり出来る
富士市サイクルステーション 愛称発表セレモニー

□リンク先

 富士市サイクルステーション https://fuji-cycling.com/
 レバンテフジ静岡 https://www.levantefuji.jp/