国土交通省は、建設産業で働く全ての女性が「働きがい」と「働きやすさ」の両立により、就業継続を実現することを目的としつつ、『働きつづけられるための環境整備』を中心に『女性の定着促進に向けた建設産業行動計画~働きつづけられる建設産業を目指して~Plan for Diverse Construction Industry where no one is left behind』を策定しました。
その結果、新卒で建設技術者として就職する学生における女性比率を見ると、2016年の約19.5%から上昇傾向が続き2020年には約23%に達しています。
人数も2016年の2190人から2020年には2915人に増加し、建設技術者の採用における女性の重要性は今後も更に高まってきていることが分かります。
昨今、建設業界では、土木の現場で働く『土木女子』と呼ばれるドボジョが増えてきました。
長年、私たち土木業界には女性が活躍するイメージやルールがなく、厚労省や国交省なども含めて法改正などにより女性でも働きやすい環境整備を進めてきました。その後、労働環境が整備され、社内外、現場事務所での働きやすさも変わり、テレビCMや漫画のヒロインでも取り上げられ、たくさんの女性技術者が様々な場所で活躍しています。
ドローンを操る女性技術者が増えてきていて、私たちの会社でも空撮女子というエアーシューティングレディース『ASL』が、建設現場で定点写真の空撮を行ったり、公共機関や地元自治体などから出動要請があれば被災現場などの状況をドローンで空撮しています。
また、快測ナビや杭ナビソフトを使い『ICTの普段使い』が実現可能となりました。私たちは常に新たなICT技術の情報を収集し、今期導入した大型モニターにより新たな新技術を情報発信することで、現場の働き方や生産性の向上に取り組んでいます。
【出前講座】
建設産業の担い手の確保・育成や土木のイメージアップに向け、小・中・高等学校の生徒を対象にわが社の女性スタッフが建設現場やICT技術について出前講座を行い、建設業の醍醐味、面白さを伝えています。
小・中・高等学校 |
【現場見学会/ドローン操作体験】
これから就職しようと考えている高校生は、社会や建設業に対して不安がいっぱいです。現場見学会やドローンの操作を体験してもらうことで、少しでもその不安を解消することができるよう、『実際に体験すること』、『建設現場を見ること』、『その場で私たちの建設業の魅力を伝えること』、そして、『建設現場で働く先輩たちとたくさん意見交換すること』 で、土木に対して興味を持ってもらう活動を行っています。
高等学校 |
皆さんの会社も長時間労働の削減や生産性の向上を目的に、職場や現場の働き方改革に取り組んでいるかと思います。
私たちの会社では、誰でも操作できるICT測量器具を導入し現場の働き方改革や生産性向上を目指しています。また、職場の働き方改革においても女性が気持ちよく働ける環境を目指して、清潔な事務所やトイレの労働環境を整備し、会社規程の見直しや新たに育児休業規程を定めるなど、子育て中の女性も働きやすい環境づくりに取り組んでいます。