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左:美桜さん、右:瑠璃華さん |
熱海市中央町にある、熱海芸妓見番歌舞練場(熱海市中央町17-13)では、明治時代から脈々と伝統を受け継いできた芸妓文化を堪能することができます。
今回、2024年から新しく芸者としての道に進んだ美桜さん(沖縄出身)と瑠璃華(熱海出身)さんにお話を聞きました。
お二人は現在、お昼に稽古、その後お座敷の準備などをしているそうです。稽古は、踊り・太鼓・三味線など、覚えることも多く大変だと言います。稽古を重ね、昨年(2024年)の11月に見習い卒業試験を見事突破。これから一人前になり、観客の前で踊りを披露するために練習を重ねているとのことでした。
-芸者の世界に入ってみてギャップはありましたか
美桜:沖縄には芸者文化がなく、最初は分からないことだらけで不安でした。上下関係が厳しいかと思っていましたが、お姐さん(先輩)達はとても優しく、いつも丁寧に指導してもらっています。
瑠璃華:踊りを見ていたら、華やかで綺麗だという印象でした。実際は、一つ一つの所作にも綺麗に見られるような工夫があり、覚えることも多いと感じています。
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稽古をする様子 |
-現在、若者の観光客が増えている熱海で、若者に芸妓文化を触れてもらうために必要なことは何だと思いますか
美桜:SNSの活用が鍵になると思います。若い人の多くがSNSを使っているので、時代に合った広め方ができればもっと多くの人に興味をもってもらえるのではないかと思います。
瑠璃華:今は駅前でチラシを配り、華の舞や熱海芸妓茶屋の集客活動をしています。いきなりお座敷はハードルが高いと思うので、若い人にとって、気軽に訪れることのできる場所になれば、もっと来てくれる人が増えるのではないかと思っています。
(熱海芸妓茶屋は、2023年10月にオープン。誰でも気軽に踊りの鑑賞や、お座敷遊びをすることができます)
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熱海芸妓茶屋(公式HP参照) |
-伝統文化の担い手として、今後どのように活動をしていきたいですか。
美桜:鳴り物(太鼓や鼓など)やお三味線をできるようになりたいです。見習いを卒業して、これからが本当の芸妓としての生活ですが、練習を重ねていき、「華の舞」や「熱海をどり」に出たいです。
瑠璃華:今後、「熱海をどり」で踊れるようになりたいです。それまでに沢山お稽古を重ねていきたいと思っています。お稽古を頑張って、いずれは日本髪を結って白塗りで踊れるようになりたいと思っています。
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華の舞(公式HP参照) | 熱海芸妓見番新築落成記念 昭和29年4月1日 |