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静岡県建設業協会 女性部会「お茶こまち」東日本大震災被災地研修

●被災地の事例及び意見交換

【防災士みやぎ等による事例発表と意見交換会】
[事例発表者]

太白区西多賀連合町内会SBL会         会長 繁野みど里
おてんきぼうさいラボ             代表 木立芳行
(公財)みやぎ・環境とくらし・ネットワーク  理事 佐藤美嶺

[参加者]

(一社)静岡県建設業協会 女性部会「お茶こまち」
 会長:稲村明子、副会長:望月野亜、幹事:関根裕美、佐野真理香
(一社)静岡県建設業協会 事務局
 専務理事:石野好彦、主事:中村高徳
静岡県交通基盤部
 道路局道路整備課技師:進藤美希、都市局公園緑地課技師:上原瑞季
東北大学災害科学国際研究所(コネクトアクションラボ)
 プロジェクト講師:保田 真理
コネクトアクションラボ
 メンバー:若生彩、千田恵、及川緩子
防災士会みやぎ
 伊藤啓子、佐藤亜矢子、永井朋子

[主な意見等]
  • 災害対応をする気はあっても、家の中の事情などにより行けない場合もある。環境整備が必要。
  • 子供を預ける場所の協定があるとよい。
  • 被災後の殺伐として風景にメンタルをやられる。対処法は、「自分で見つける」、「話して癒される」、「仲間が居ること」など。
  • 被災地の手がまわらない内に、知らない人が入って来る。
  • 物資を配る場所を決めていればやり易い。

●3.11伝承ロードの視察

【震災伝承施設 第3分類 44 NHK仙台放送局】

 貴重な放送記録やVRでの疑似体験で教訓を伝える。

[撮影不可]

【震災伝承施設 第3分類 30 仙台市立荒浜小学校】

 津波の脅威・教訓、地域の歴史を伝える。

 東日本大震災の津波で被災した仙台市立荒浜小学校を、被災の痕跡を鮮明に残す校舎と、被災直後の様子を示す展示等により、来館者に津波の威力や脅威を実感できる場として公開している。

(写真左)校舎2階側面の金属製の手すりが破壊されている。
(写真中)2階廊下に津波浸水高が表示されている。
(写真右)2階教室の黒板下方の壁に津波の浸水した痕跡が残っている。

 震災当日は、校長の判断により、通常の訓練で使われる体育館ではなく、当初から校舎の上階に避難したが、津波の襲来により3~4階から屋上へと移動。しかし、夜間は寒さの為3~4階で過ごしたとのことである。

【震災伝承施設 第3分類 21 震災遺構仙台市荒浜地区住宅基礎】

 津波によって浸食された地形や破壊された住宅の基礎を極力手を加えない保存・活用を基本に整備されている。津波の脅威の解説や、かつての荒浜の暮らしの様子などを伝える写真や証言を掲載した説明看板が設置されている。

 防潮堤や家屋を越流した波が、高い位置から落ちる力と巻き上げる力により、背後の地面を深く侵食している。

 津波がビル風のように建物の間に集中し、流れが強くなることから、地面が深く侵食されている。

【閖上かわまちづくり(かわまちてらす閖上)】名取川河口(名取市閖上)
[被害の状況]

 名取市閖上地区は、江戸時代から仙台藩直轄港を有し、名取川や、当時松島湾から阿武隈川を結んでいた貞山運河を使って、木材や水産品、農産物を運搬する重要な水運の町として栄えていた。市全体の3分の2が平坦な土地で、2~3m程度の標高しかなく閖上の日和山以外小高い丘もない閖上・下増田地区に8m以上の津波が押し寄せた。沿岸部に多くの住宅が建ち、旧閖上町付近には2,000世帯以上、約5,700人が住んでいたが住民の約1割にも及ぶ約750人が犠牲になった。

[復興事業]

 閖上地区では2013年11月に、「被災市街地復興土地区画整備事業」と「防災集団移転促進事業」の併用により、新たなまちを整備することになった。名取川右岸に接する閖上地区は主に居住区域とし、商業施設や学校、公民館、道路・公園などを配置し、その際57haのうちの30haを5mかさ上げした。その左側に隣接する閖上東地区は非居住地域とし、防災ステーション、ゆりあげ港朝市、水産加工団地、トレイルセンター、震災メモリアル公園などを配置している。

[現状]

 閖上地区は古くから水運、漁師の町として栄えた歴史的背景もあるため、国土交通省が進めている「かわまちづくり計画」の一部区域を、閖上地区のまちなか再生計画の対象とした。
 河川堤防と同じ高さに整備した側帯上に、被災事業者が中心となって設立したまちづくり会社が、商業施設「かわまちてらす閖上」を建設・運営し、地域の賑わいの拠点となっている。
 商業施設とともに、貞山運河を利用した舟運事業、河川防災ステーションや震災復興伝承館の整備も実施し、インスタグラム等のSNSを活用しながら官民連携で賑わいの創出・防災性の向上に取り組んでいる。
 これらの取り組みにより居住人口も増加しており、社会実験中の舟運事業が定着すれば、新たな観光事業のひとつになると期待されている。かわまちてらす閖上だけでなく、周辺施設とも連携し、閖上地域全体を魅力あるものにすべく、様々な取り組みが行われている

[下流から上流を見て]

(写真左)堤内外の道路に沿った商業施設
(写真右)河川堤防と同じ高さに整備された側帯上の商業施設

[上流から下流を見て]

(写真左)河川堤防と同じ高さに整備された側帯上の商業施設
(写真中)側帯上施設と堤防背面の堤内側道路沿いの施設との間
(写真右)堤内外の道路に沿った商業施設