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時評  

免疫力

 これから寒さに向かって行く季節になって参りました。「病は気から」とい
う諺がありますが、風邪をひく事もこの諺にまんざら関係がないとは言えない
様です。確かに睡眠不足が続いたり、体が疲れたりして体力が落ちていると風

医食同源

邪をひきやすくなります。風邪の原因は鼻や喉から菌が入り粘膜が菌に負けて
しまうそうなのです。気持ちが元気で前向きな時は、菌をよせつけないのです
が、気持ちが落ち込んでいたり、弱気になったりしている時は、跳ね返す事が
出来なくなってしまう様なのです。思い当たるふしもありますよね。
 そんな時どうするのがよいのでしょうか?「体を温めると病気は治る」とい
う事を聞きます。どうやらこれはどんな病気でも言える事の様です。人間は本
来温かい体の生き物だと考えると単純に納得できます。36.5℃は人間の普
通の健康体であり、免疫力が旺盛である体温であり、体温が0.5℃下がるだ
けでかなりのダメージとなり、なんと35℃まで下がると、ガン細胞が最も増
殖するそうです。そして免疫力を高めるには体を温めると良いそうです。
 中国では医食同源という言葉がありますが、簡単に言うと、食べる事は医の
源であるという考えです。中国人の友達が「日本のレストランではすぐ冷たい
水が出てくるが中国では信じられない事だ。食事をする前に冷たい水を胃に入
れたら胃が縮こまってしまい消化が出来なくなってしまう」と、話していた事
を思い出しました。食事をする前の冷やしたビールをいっきにいただくのは本
当においしいものですが、実は体にはよくない事の様ですね。日常の生活のな
かでつい体を冷やしている事は多々ありますよね。暑い夏には冷房が欠かせな
くなっています。シャワーだけ使い湯船に入らない。冷たいものを飲んだり食
べたりする。おしゃれを気にして薄着をする等々…。
 さて、食べ物について言うと、その土地で採れた旬の物をいただく事こそ大
切なのです。本来自然の事ですよね。そして簡単に言うと寒い地方で採れた物
は体を温め、暑い地方で採れたものは体を冷やし、色で言うと青、白、緑の食
べ物は体を冷やし、赤、黒、橙の食べ物は体を温めるそうです。
 今、日本は健康ブームと言われておりますが、実はシンプルで小さな心がけ
が誰にでも出来る結構大切なキーワードの1つなのかもしれませんね。
 どうか皆様、体を温める、冷やさない様に気をつける、という生活を意識
して免疫力を高め、病気の予防に気をつけ、元気で長生きしたいものです。
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