京都大学土木部 竹門 康弘 教授の提案で、京都木津川へ地元NPO法人「やましろの会」と「京の恵みを生かす会」が協賛で、「みんなで竹蛇籠(水制工)をつくって魚を増やそう」と云う活動に呼ばれて、はるばる京都まで5人の職人と行ってきました。
10月17日早朝4時に川根を出発、高速道路を一路西へ、4時間ほどで目的地に着きました。木津川は三重県の伊賀の山中から南京都を経て大阪湾にそそぐ淀川水系の延長89kmの一級河川です。木津川にかかる第二京阪道路橋の上流に位置する、流れ橋(上津屋橋)日本、アイルランド、オーストラリアなどにみられる、固定されてない橋桁が洪水の際には流れることを想定した木の橋、その上流に位置する箇所、井手町の河川敷で開催されました。4年前に京都大原で竹蛇籠の製作講習をし、今回で2回目の京都になりました。今回は、京都のみならず、高知、滋賀、奈良、大阪、兵庫からも参加者があり近畿地方整備局、姫路河川国道事務所、淀川事務所、京都大学土木工学科、京都府、近隣河川の漁業協同組合、地元山城の会以下NPO団体の120名ほどの参加者で、6班に分かれて、17日の初日は主に竹蛇籠の製作をしました、普段慣れない作業で四苦八苦しながら目標の径45cm、長さ10mの蛇籠16本の半数以上を編み上げました。2日目は8時前から編みはじめでき次第、設置個所へ運搬して午後から本格的に設置作業にかかり、参加者全員が手渡しで詰石を竹かごに詰めて、全員で完成を喜びました。
竹蛇籠の説明をする河川レンジャー アドバイザーと山城の会会長 |
製作状況を見守る京都大学竹門教授 |
参加者全員での設置作業 |
対岸へは筏を組んで渡しました | 竹蛇篭の設置状況 |
大井川に残る竹蛇籠が京都の木津川で100人を超す仲間との出会いがありました、細々と伝承している土木技術が思わぬところで、思ってもみなかった大勢のメンバーと出会えて、一緒に汗を流して河原で炊いた昼飯(同じ釜の飯)を食って、100年の友のように自然と向き合うことができた喜びは、土方冥利に尽きました。
竹蛇籠の制作は、広報誌No.251号<竹蛇籠の編み方図解>で紹介しています。
当日の作業状況写真です。
スタッフ集合写真 | 竹蛇かごの指導原小組社長から コメント |
第1日目参加者集合写真 |
チームに分かれて指導スタッフの話 | 第1日目蛇かご編み全景1 |
第1日目蛇かご編み全景2 |
第1日目蛇かご編み全景3 | 第1日目蛇かご編み全景4 |
竹材はよくたたいて 曲げやすくして おく |
先端部の組あわせ1 | 先端部の組あわせ2 |
先端部の組あわせ3 | 先端部の組あわせ4 (型にあわせる方法) |
先端部の引き締め5 (6角形を造る) |
先端部の引き締め6 (針金締め) |
先端部の折り曲げ7 | 先端部の折り曲げ8(仮止め) |
リング締めの開始1 | リング締めの開始2 (針金締め) |
編み上げ開始3 (絞りを効かせる) |
編み上げ2段目4 (常に絞りを効かせる) |
編み上げ3段目5 (常に絞りを効かせる) |
立て子のクロスと リング締めの関係6 |
立て子のクロスとリング締めの関係7(ハンマーで締める) |
リングの継ぎ足し8(針金締め) | リング締めはハンマーで たたいて間隔を狭める9 |
リング締めはハンマーで たたいて間隔を狭める10 |
立て子のクロスと リング締めの関係11 |
先端部の処理1 | 先端部の処理2 | 先端部の処理3 |
先端部の処理4 | 先端部の処理5 | 先端部の処理6(針金締め) |
完成した蛇かごと集合写真 |
蛇かごのトラック積み込み | 蛇かごの台船積み込み |
台船荷積み完了 | 水上搬送 |
引き戻し |
くい打ち開始 | くい打ち | 機械くい打ち | 詰め石の人力受け渡し1 |
詰め石の人力受け渡し2 | 詰め石の人力受け渡し3 | 石詰め |
竹門先生の現場講義 |
第2日目先端部の処理 | 蛇かごのトラック 積み込み |
蛇かごの運搬に参加する参加児童 |
参加者たのしそうに 石の手渡し1 |
参加者石の手渡し2 | 参加者石の手渡し3 |
参加者詰め石作業1 | 参加者詰め石作業2 | 参加者詰め石作業3 |
深田理事長手作り施工 | 竹門先生手作り施工1 | 竹門先生手作り施工2 |
できあがった蛇かご水制と集合写真 |
第2日水上搬送 | 渡河の途中で川底の観察 |
蛇かごの設置右岸 | バックホウによるくい打ち1 |
バックホウによるくい打ち2 | バックホウによるくい打ち3 |
詰め石の手渡し右岸1 | 詰め石の手渡し右岸2 |
杭による固定と 詰め石 |
レンジャーと学生に よる詰め石 |
学生による詰め石 |
杭出し水制への石投入 | 右岸から左岸へ引き上げ |