INDEX >> 時評
 
 
 高速道路不要論、一時凍結、債務がかさむ、等々今の今まで想像もしなかった事柄が国の機関
で論議されています。論じる顔ぶれは評論家、学者、作家といった具合で、過去に道路の必要性を
説いて、その建設に携わってきた人は誰も入っていない。
 もともと道路は、誰もが自由に行き来が出来て生活拠点を結ぶことが出来る手段であり、そこに
は、採算性も何もなかった。道がつながることによって便利になることが、その最大目的であった
はずだった。管理はつくった行政機関が行ってきた。有料道路は、観光などの営利、採算性目的で
 
生活を潤わせるもの
 
建設されたものに適用されてきたのではなかろうか。それがいつのまにか公団、なるものが出来て
政府が管理して、通行料を取って運営使用をした。中にいるのは役人ばっかり。これでは経費が嵩
んで採算が取れないに決まっている。採算性のみ論じて高速道路の不要凍結論をもっともらしく報
じられて、地方道路まで不要凍結論が波及してしまっては、山間の僻地に住む人々の生活は見捨て
られてしまいます。
 道とは、採算性が伴わないもの、つくって利用されてその地域の採算性を高めて、生活を潤わせ
るものであったと思うのだが、論議している学者様たちよ、その金のほんの一部があれば、僻地の
人々の家の近くにまで自動車が通れる道が出来るのに。……!
   
▲TOP

←前へ戻る | INDEX | 次へ進む→