静岡県建設業協会の皆様におかれましては、日頃より本県の土木行政の推進に多大なご理解とご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。
今年で20回目となります静岡県建設業協会賞に応募された土木部門11件、建築部門12件の作品は、完成した構造物の品質はもとより、施工段階において積極的な創意工夫等の提案がなされており、関係者の技術向上に対する熱意が感じられるものであります。
なかでも、今回受賞された作品は、施工環境や工期等限られた条件のなかで、施工管理、安全管理等のお手本となり、新技術・新工法の積極的な提案、活用によるコスト縮減や施工性の向上、周辺環境への配慮など施工者として自ら企画、検討調整が十分なされ、関係機関や利用者からの評価も高いとお聞きし、発注者としても非常に心強く感ずるものであり、担当された技術者の皆様のご苦労にあらためて敬意を表するものであります。
わが国の経済社会情勢は、幾分明るさが見えているものの、景気の長期低迷、環境問題の深刻化、少子高齢化、情報化、国際化の進展など、大きな変化に直面しています。
本県では、このように社会資本整備を取り巻く厳しい環境のなか、全ての県民の皆様が明るく豊かな生活を実現できますよう、「富国有徳」の未来づくりに挑戦しており、公共事業はその大きな役割を果たしているところであります。
一方、公共事業の執行にあたりましては、県民ニーズを的確に把握するとともに、事業の効率化や透明性の向上を図ることが重要ですので、県では、県民の皆様との協働の推進、総合工事コストの縮減、CALS/ECの推進等に取り組んでおります。
これらの取り組みは、官民一体となって推進していくことが非常に重要でありますことから、建設産業を担う皆様方のより一層のご協力をお願いする次第であります。
結びに、貴協会の益々のご発展と、会員の皆様のご健勝、ご活躍をお祈り申し上げます。 |