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奥大井接岨湖フェスティバル

2万人余りが自然を満喫

2万人以上が来場

「森と湖に親しむつどい2006 奥大井接岨湖(せっそこ)フェスティバル」(主催・長島ダム「森と湖に親しむ旬間」全国行事現地実行委員会)が7月29日と30日の2日間にわたり、大井川上流部の長島ダムをメーン会場に、長島地区、平田地区、川根本町文化会館をサブ会場として、さまざまなイベントを行いました。フェスティバルを通じて、治山・治水、森林整備の役割の大切さを知ってもらうことが目的でしたが、予想を大幅に上回る2万1000人もの人が会場を訪れ、存分に自然を満喫していました。


今回は20周年の記念事業

このフェスティバルは、国土交通省と林野庁が1987(昭和62)年に制定した「森と湖に親しむ旬間(7月21日〜31日)」に伴って開かれている全国行事です。特に今回は20周年という節目の年にあたり、記念事業を盛大に長島ダムを中心に開催しました。

フェスティバルのゲート
あいさつする石川県知事

7月29日のオープニングセレモニーでは、石川嘉延県知事をはじめ国土交通省の門松武河川局長、上田能之中部地方整備局副局長らが出席。現地実行委員会の会長を務める杉山嘉英川根本町長が開会宣言し、ケヤキやカエデなど6種の木を選定して記念植樹をしました。その後の記念式典で石川知事は、長島ダム建設の経緯や県が進めている奥大井地域マウンテンパーク構想を紹介し、「奥大井が持つ潜在価値を多くの方に利用してもらい、今後とも環境保全に力を借りたい」と語りました。また、杉山町長も「自然とのふれあいの大切さを感じ、森林やダムの役割の重要性について理解をしてほしい」と、出席者に呼びかけました。フェスティバルは、長島ダムのダムスクェアをメーン会場にして、長島地区の長島アスレステージ、平田地区の平田レイクガーデン、川根本町文化会館をサブ会場に、さまざまなイベントが開かれました。


宮崎緑さんら迎えシンポジウム

会場はお祭りムード

また、29日午後からは、川根本町文化会館ではシンポジウムが開かれました。特に「森と湖に親しむ旬間」全国行事シンポジウムでは、シンガーソングライターのみなみらんぼうさんやNHK・NC9の初代女性ニュースキャスターを務めた宮崎緑さん、国土交通省河川局の久保田勝河川環境課長らがパネルディスカッション形式で、大井川流域の水と森、自然と環境などについて論じ合いました。さらに長島ダム管理所が主体となって「長島ダム探検ツアー」も行われ、親子連れの多くの人がダムの中を自由に見学したり、放流施設や長島ダムの役割などの説明を真剣に聞いていました。


長島ダムは平成14年に完成

大井川は、流域面積1280平方キロメートル、幹川流路長160キロに及ぶ1級河川です。工事実施基本計画が改訂されたことで、河道だけでは処理できなくなった流量を長島ダムを含む複数のダムで調整することになり、調整の一端を担うことになった長島ダムは、2002(平成14)年に、大井川の上流部の川根本町に完成した多目的ダムです。1995(平成7)年には『地域に開かれたダム』にも指定され、ダムサイトを中心に周辺地域が人々の憩いの場として有効活用できるようになっています。

ダムサイトの遊歩道

奥大井・南アルプスマウンテンパーク構想とは

接岨湖に架かる鉄道橋

北岳や赤石岳などいくつもの名峰が連なる南アルプスは、県民にとって貴重な自然空間であることから、静岡県は1998(平成10)年に南アルプスを水源とする大井川・安倍川流域の地域づくりの指針となる「奥大井・南アルプスマウンテンパーク構想」を策定しました。県や流域市町、民間企業などで組織している奥大井・南アルプスマウンテンパーク連絡会では、この構想によって、奥大井・南アルプスの貴重な自然環境を守り、育み、次代に継承していくとともに、この自然の恵みを受ける流域全体の人々が一体となって、地域の優れた自然や独自の歴史・風土の中で培われてきた文化を生かしながら、地域づくりに取り組むことにより、いきいきとした暮らしを実現していくことを目指すとしています。


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