日本でも屈指のボート場を有し、ボートの甲子園といわれる全国高校選抜ボート大会など各種のボート大会が行われるボートの聖地、そのボート場に隣接し宿泊棟、食堂棟、体育館などを管理する湖畔の家。
・湖畔の家はどのようして誕生したのですか
平成3年の高校総体でボート会場に決定し、前年の平成2年に行われるプレ大会に間に合わせて建設されたものです。施設は、地域振興を目的に第3セクターによる運営を検討し、当時の天竜市が1/2、地元有志が1/2を出資して運営会社の(株)「杉の里」が設立されました。現在は、浜松市の指定管理者として引き続き、(株)杉の里で湖畔の家を運営しています。
・どのような方が利用しているのですか
団体の利用がほとんどです。地元の小中学校の林間学校などでの利用や各学校のクラブ活動での合宿、企業の研修などに利用されています。クラブ活動では、ボート以外にも剣道や空手などで利用されています。ボートの聖地と言うこともあり、スポーツ関連での利用が多いのですが、施設では天竜の自然を満喫し、そこで色々なことを体験していただくことに力を入れており、近隣にいる地元の陶芸家にも協力をいただき、木工・陶芸の体験なども行っております。
・ボートの聖地と言うことですが
はい、野球で言えば甲子園、ラグビーで言えば花園と言うようにそれぞれの競技で聖地と言われるところがありますが、ボート競技では、2000mの競漕ができる国際規格のボート場で、春の高校選抜大会など大きな大会を開催している天竜ボート場が、国からもボート競技の聖地としての認定を受けています。そのため平成26年まで高校選抜大会開催の権利を持っています。
・今後の運営はどのように取り組んでいくのですか
ボート体験の普及に努めていきます。教育施設でもありますので、自然体験教育の中にボートを取り入れるように市に要望し、ボート部のない学校にはボート部の設立を働きかけていきたい。旧天竜市で初のオリンピック選手となったアテネ五輪の内山佳保里さんという偉大な先輩がいるのですから、オリンピックを目指す選手を多く育てていきたいですね。 |