「音楽の都・浜松」を発信する新拠点
サーラ音楽ホールに注目!

どんな施設?

 2021年6月、浜松市北区新都田にオープンした「サーラ音楽ホール」。1406席の客席があり、音響特性に優れたホール機能を持つ施設としては1994年に完成したアクトシティ浜松以来、27年ぶりの誕生です。

 浜松市では、音楽文化の創造・発信・交流に取り組むとともに、市民が多様な音楽に触れる機会を広げ活動の場を進めることで、世界レベルの音楽文化や人材が生まれ、人々が音楽の豊かさや楽しさを求めて集まる「音楽の都」を目指しています。このホールは、市民の音楽文化活動や学習成果を発表する場、子どもたちが音楽文化に親しみ、将来のまちづくりを支える次世代の担い手を支える施設として大きな期待が寄せられています。

 6月1日の開館イベントでは、浜松聖星高校吹奏楽部と浜松市立高校筝曲(そうきょく)部による合同演奏などが披露されました。

ホールのココが素晴しい!

 吸音効果を持つカーテンや幕類で響きを調節して、吹奏楽・オーケストラ・合唱をはじめとした様々な音楽活動に対応します。式典、講演会にも利用が可能で、床は地元の天竜材を使用している他、オンライン配信のできる設備も整っています。

=仕様=

主舞台開口部間口21.2m 奥行12.4m 高さ13.0m
残響時間2.01秒~1.89秒(着席想定値)
客席シューボックス型コンサートホール1,406席(1階980席、2階426席)・車いす席8席
舞台設備音響反射板(固定)、電動照明バトン3本、電動美術バトン3本、暗転幕(引割)、スクリーン(幅11.0m×高さ13.0m)
プロジェクター(20,000lm)
諸室楽屋4室、主催者控室1室、親子室、授乳室

多目的室のココが使える!

 多目的室は全部で3部屋あります。ホールの舞台面と同等の広さで本番前のリハーサル、ミーティング、ミニコンサートやリトミック、展示会、楽器、合唱練習など日常の活動にも利用できます。多目的室1号室は壁面の一部が鏡張りでレッスンバーを備えていて、ダンスやバレエのレッスンに適しています。南向きの大きな窓からは、太陽の優しい光があふれ、敷地内の芝生や木々の緑が開放的な雰囲気を演出しています。


=備品・設備=
 グランドピアノ、音響調整卓(マイクロホン使用可能)、ホワイトボード、譜面台、パイプ椅子、長机、電動昇降スクリーン、プロジェクター、スライディングウォールなど

障害者にも優しい!

 駐車場入り口の横断歩道が音楽ホールらしい鍵盤のデザインになっていいて、素敵なデザインが来館者を迎えます。また、思いやり駐車場と障害者用駐車場はそれぞれ10台。屋根付きなので雨の日でも濡れずに施設まで歩けます。バス停はホールの目の前。車いす用のスロープも完備されています。

 今後、手軽に利用できるホールとして多くの団体に利用され、市民の文化芸術活動に貢献していくでしょう。この地で世代を超えた人々の出会いと交流が始まり、そして新たな感動が生まれると確信します。

=施設概要=

所在地浜松市北区新都田三丁目2番1号
敷地面積30,035平方メートル
延床面積6,388平方メートル
構造鉄骨造一部鉄筋コンクリート造地上5階建
高さ22.13m
客席数1,406席(固定席)、8席(車いす席)、7席(親子室席)
駐車場428台(一般車両用398台、大型バス用10台、障害者用10台、思いやり10台、)
設計・監理山下・中川設計共同企業体
建築工事中村組・須山・中建特定建設工事共同企業体
電気設備工事栄・東電設特定建設工事共同企業体
機械設備日管・ハマネン特定建設工事共同企業体
舞台装置ヤマハサウンドシステム
外構工事遠鉄建設