ヘアーサロンノリモト

ヘアーサロンノリモト

 浜松市天竜区の佐久間町浦川にある「ヘアーサロンノリモト」( 浜松市天竜区佐久間町浦川2820-246 )は、オールディーズの雰囲気漂う床屋さん。オールディーズやロカビリーの文化を愛する店主の乗本和男さんが、店内やスタイルにこだわって営んでいます。ヘアーサロンノリモトは、地元の方々に愛されているだけでなく、乗本さんが発信するSNS投稿を見て、憧れのリーゼントを求め全国から足を運ぶお客さんも多いです。今回は地元浦川を盛り上げる床屋さんで話を聞いてきました。

ロカビリーを愛する店主

乗本和男さん

 まず店内に入ると、ロカビリーの代表的なミュージシャンである、エルヴィス・プレスリーをはじめとするレコードやアートの数々、スタンドマイク、ジュークボックスなどたくさんのインテリアが飾ってあります。店内では、ポマードやジェルなども販売していて、リーゼントに適したこだわりのものがたくさんあります。もちろん店内BGMもロカビリー。

 「オールディーズやロカビリーと言ってもいろいろです。1960年頃に日本に入ってきた"ロカビリー"は、アメリカで55年頃から流行ったロカビリーやポップスが混在したものでした。日本では、平尾昌晃やミッキーカーチス、山下敬二郎などのミュージシャンがロカビリーブームを席巻しました。やはりロカビリーといえば、エルヴィス・プレスリーが代表ですね。そのカリスマ性に若者は熱狂し、エルヴィスのファッションや音楽、ダンスを皆が真似していました」と日本のロカビリーやエルヴィス・プレスリーについて教えていただきました。

店内のようす

リーゼントで町を元気に

 「1番初めのきっかけは小学校5年生くらいの時です。ソフトボールの試合後にバスの中で流れていた、ポール・アンカの"ダイアナ"を聴いたことでした。その時は曲名も何もわからなかったのですが、リズムや雰囲気が自分に合っているような感じがしました。その後に、豊橋から引っ越してきた友達のお兄さんがそういった音楽好きで、そこで初めて曲名などを知ってこの世界の虜になりました」

 「ヘアーサロンノリモトは8年ほど前から、今のオールディーズの雰囲気な床屋になりました。それと同時期にSNSやブログを始めて発信するようになり、今では投稿を見て来てくれるお客さんも増えました。主に30代から50代くらいの方が多いのですが、皆さんリーゼントのヘアースタイルを求めて来てくれます。もっとたくさんのお客さんに来てもらって、町が元気になってくれたら嬉しいです」

店内インテリア

オールディーズで町おこし

 「昔は賑わっていた浦川の町は今、随分と寂しくなってしまいました。何か僕の活動が町おこしになればいいなと思っていて、"オールディーズカフェ ハニーディップ"を昨年オープンしました」 オールディーズカフェハニーディップは、思い出をいっぱい詰め込んで、ノスタルジックな浦川の街並みと融合し、懐かしいあの頃に戻れる場所を提供することをコンセプトにしているそうです。カフェにはたくさんのメニューがあり、その全てにオールディーズにまつわる名前がついています。看板メニューは、リーゼント型のハンバーグプレート「エルヴィス・プレスリー」です。柔らかく焼き上げられたリーゼント型のハンバーグは食べごたえ抜群です。

 乗本さんは、床屋やカフェの経営だけでなく、ロカビリーに合わせたツイストダンスのコミュニティやYoutubeでの動画投稿など、幅広く活躍しています。ぜひSNSやブログをチェックして、浦川の町に訪れてみてください。

オールディーズカフェハニーディップメニュー