来年3月に100周年を迎える熱海駅

 静岡県の東の玄関口に位置する熱海市は国内でも有数の観光地であり、2023年に発表された大手旅行会社の「人気温泉地ランキング」では熱海が10年連続1位となりました。熱海は「東京の奥座敷」とも呼ばれ社員旅行などの団体旅行や新婚旅行のメッカとして広く知られていた温泉街でしたが、近年は「熱海プリン」をはじめとする多くのスイーツ店が開業したことにより熱海=「スイーツの聖地」と呼ばれるようになり、それに加えて多くの若者(特に女性)が市内の多くの「インスタ映えするスポット」や花火大会の様子をSNSから情報発信し、若者がさらなる若者を呼び込むというまさに「賑わいの相乗効果」で多くの若い観光客のグループが熱海を訪れるようになり、現在では観光客の多数が若者達のグループで占められているように感じられ、円安による海外旅行離れの影響もあって外国人観光客も含め現在の熱海は賑わいが途切れない温泉街です。

熱海の旅の始まりはここから
平和通り名店街入口

 熱海は東京から新幹線で1時間とかからず、在来線でも乗換無しで関東圏から来ることのできるアクセスの良さからJRを熱海への交通手段として選ぶ観光客が多く、週末や花火大会時には熱海駅の改札口から多くの観光客が降りてきます。今迄多くの観光客を迎え入れてきた熱海駅も来年3月には節目となる開業100周年を迎えます。

 旅の始まりである熱海駅の改札口を出て右手の海岸方向へ歩いていくとすぐ目に入る商店街が今回紹介する「平和通り名店街」です。

 昭和レトロな情緒を感じさせる全長約150mのアーケードに一歩足を踏み入れると干物店・土産店・喫茶店・温泉まんじゅうの店をはじめとする老舗の店からオープンして間もないスイーツ店、海鮮食堂など新旧の様々な店舗が立ち並び、通りの中央には休憩できるベンチが設置されていて、オープンスペースの干物店ではその場で焼いた干物をつまみにビールを飲む観光客や商店街で買った練り物・温泉まんじゅう・スイーツを食べ歩く若者も多くまさしく「グルメ天国の通り」で活気に溢れています。

熱海スイーツの火付け役となった熱海プリン1号店アーケード内は若者達が溢れまるで原宿の竹下通りのような賑わい
温泉地グルメと言えば温泉まんじゅう地元グルメ食べ歩きも旅の醍醐味
手湯 源泉 福福の湯で
旅のご利益を願ってみては

 通りの中心部には手湯の「福福の湯」と金色夜叉の貫一・お宮の顔はめパネルが設置されていて温泉地らしい雰囲気を醸し出し旅の始まりの高揚感を感じることができると思います。

 初めて来たのにどこかしら懐かしく寛ぐことのできる商店街で、「ただ歩いているだけでも楽しい気持ちになれる」商店街が駅前のこの「平和通り名店街」です。

 旅の始まりに訪れて熱海旅行への期待感を盛り上げるもよし、花火大会が始まるまでの夕食をとるのもよし、旅の終わりに電車に乗る時間ぎりぎりまでお土産選びをして熱海を満喫するもよし、熱海を訪れた際には、新旧・和洋の多くのグルメ・エンタメが散りばめられた宝石箱のような空間である「平和通り名店街」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 2024~2025花火大会開催日(PDFデータ)

貫一・お宮の顔はめパネルは旅気分を盛り上げてくれるサンビーチで花火打ち上げを待つ見物客
多くの観光客が訪れる海上花火大会