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静岡市葵区牛妻地区は、豊かな自然と歴史的背景を持つ地域であり、静岡市の中山間地「オクシズ」の玄関口として知られています。また同地区は、安倍川の豊かな伏流水を取水し、水道水として静岡市民の生活を支える重要な水源地であり、その安倍川の伏流水を引き込み、子どもの水遊びの場として整備された施設が「うしづま水辺の楽校」で、国土交通省が管轄している国有地において、地元の有志による世話人会が許可を得て管理・運営しています。
「うしづま水辺の楽校」は、平成16年3月に「水辺の楽校プロジェクト」に登録し、国土交通省、静岡市、地域住民等の連携により、護岸や親水池等の整備を進め、平成20年3月に完成しました。平成21年7月から毎年夏の期間に開催しており、令和6年度までの16年間(コロナ禍の3年間は中止)で延べ23万人が来訪しています。
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施設の利用料は無料で、世話人会等の手作りによるウォータースライダー、いかだ、幼児用プールなどの充実した施設があることに加え、魚のつかみ取り等のイベントを実施したり、令和6年からは軽食や飲み物等の販売も実施しています。
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また、年間を通しての施設管理と周辺の堤防、高水敷の除草・清掃などを行っており、水辺の楽校開催期間外も、市民が気軽に利用できる水辺空間を提供しています。
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ところで、「うしづま水辺の楽校」は、これまで数多くの賞を受賞されてきましたが、令和6年度、「牛妻地区かわまちづくり」として、国土交通省の「かわまち大賞」に選ばれました。「かわまち大賞」は地域資源や創意に富んだ知恵を活かした「かわまちづくり」の中から、包括的な観点で他の模範となる先進的な取り組みから選定され、国土交通大臣から表彰される賞で、令和6年度は、全国で3か所の「かわまちづくり」が選ばれています。
「みずべの楽校構想」の発起人で、世話人会の初代会長(現顧問)の川津通久さんは、私財を投じて環境整備や維持管理を行い、現在の「うしづま水辺の楽校」を作り上げた中心人物です。川津さんは、「子ども達が川での水遊びを楽しむだけでなく、川の危険さも学んでもらい、安倍川を身近に感じてもらい、ずっと愛してもらいたい。」と熱い思いを語ってくれました。そして、世話人会の人数は現在15人で、だいぶ高齢化も進んできているが、「これからも子ども達のために、体が続く限り頑張っていきたいので、地域の企業の皆さんにも、人的・資金的なご支援を戴ければ有り難いです。」ともおっしゃっていました。
さて、令和7年度は、7月21日(月)午前9時に開校し、夏休み期間中の土日とお盆期間中に開校予定です。(開校日以外の開校時間は午前10時から午後4時まで)
是非、多くの皆さんに足を運んで頂ければと思います。
うしづま水辺の楽校のサイトはこちら
・うしづま水辺の楽校
・うしづま水辺の楽校 - Google マップ