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鳳来峡IC(本線部) |
長野県飯田市の中央自動車道を起点として、静岡県浜松市浜名区引佐町に至る延長約100kmの高規格幹線道路「三遠南信自動車道」の工事が進められている。三遠南信地域の交流促進、連携強化および奥三河・北遠州・南信州地域への高速サービスの提供、災害に強い道路網の構築、地域医療サービスの向上とともに、これら地域の秩序ある開発、発展に寄与する重要な道路として注目が集まっている。そこで、同事業を推進する国土交通省中部地方整備局浜松河川国道事務所副所長(道路)の山本進一氏と同建設専門官の喜畑友美氏に話を聞いた。
【聞き手】
●清水 充 一般社団法人静岡県建設業協会 総務・広報委員(一般社団法人天竜建設協会 広報委員会 委員長)
●飯島 雄一氏(一般社団法人天竜建設業協会 広報委員会 副委員長)
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山本副所長 | 喜畑建設専門官 |
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飯島氏(左)、清水委員(右) |
現在の進捗状況を教えてください
三遠南信自動車道の一部を構成する佐久間道路・三遠道路では、平成24年に鳳来峡IC~浜松いなさJCT、平成31年に佐久間河合IC~東栄ICが開通しました。今年度中に東栄IC~鳳来峡ICの延長約7.1kmが開通予定で、約27.9kmの佐久間道路・三遠道路が接続します。
整備に当たって苦労したことはありますか
多くの区間がトンネルと橋梁になるため難工事が多いです。工事が始まるとトンネル掘削などで大量の土が出るため、その土の検査費や運搬費が多くかかります。また、運搬先の確保にも苦労しています。ここ最近は盛土の規制が厳しくなっている影響もあり、拍車がかかっています。また、山間地での施工になるため、進入路の確保や電波の不感地帯も多くその対応には苦労しています。
三遠南信自動車動開通によって期待される効果を教えて下さい。
三遠南信地域の道路は、その多くが事前通行規制区間に指定され、災害による通行止めが多発するなど非常に脆弱ですが、三遠南信自動車道が整備されると、災害時にも信頼性・安定性の高いネットワークが構築されます。また、医療施設までの搬送時間の短縮による地域医療サービスの向上や地域間の所要時間短縮により、産業・観光などの様々な分野の連携や活性化を支援し、観光人口などの増加が期待されます。開通前から現在開通区間までで浜松市~飯田市の所要時間は約40分短縮されており、全線が開通すると更に約50分短縮される見込みです。複合的な効果では、三遠南信道路が開通すると、三遠南信地域の周遊観光が可能となり、リニア中央新幹線の開通効果が地域全体に波及されることが期待されています。
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鳳来峡IC(六所川付替) |
現在、佐久間河合IC~東栄ICが開通したことで、奥三河地域、北遠地域における高規格幹線道路インターチェンジ60分到達可能エリアが拡大しました。また、三遠南信道路が全線開通することにより奥三河地域、北遠地域は概ね高規格幹線道路インターチェンジ60分到達可能エリアとなります。
三遠南信道路には、静岡県、愛知県、長野県、岐阜県などの多くの地域から期待が集まっています。私達も全線開通を心待ちにしています。本日は貴重な時間をいただきありがとうございました。
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鳳来峡IC(Cランプ) | 8号橋(仮称) |
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1号トンネル(仮称) | 3号トンネル(仮称)※最新 |
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1号橋(仮称) | 東栄IC |










