古橋廣之進記念浜松市総合水泳場(運営:セントラルスポーツ株式会社)
運営業務統括責任者の佐野卓郎氏に聞く
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~15年の節目に改修 安全性と競技環境を向上~
古橋廣之進記念浜松市総合水泳場(ToBiO)は、供用開始から15年の節目を迎え、大規模改修を実施した。改修期間は約18か月。メインプールの吊り天井改修をはじめ、照明の全面LED化、水回り設備の更新、大型映像装置の刷新などを行い、安全性と機能性の向上を図った。施設を運営するセントラルスポーツ株式会社の佐野卓郎さんに、改修の狙いや施設の特徴などについて話を聞いた。
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――改修の背景は。
供用開始から15年が経過し、ろ過設備やポンプなど水回り機器を中心に、経年変化が見られるようになりました。プール施設は湿気の影響を受けやすく、外観面でも錆びなどが目立ちやすい環境にあります。利用者の安全と安心を確保し、今後も継続して施設を活用していくためには、目に見える部分だけでなく、機械設備を含めた計画的な更新が不可欠です。そうした考えのもと、施設の機能を維持・向上させるための改修を行いました。
――特に重視した点は。
最優先は安全性の確保です。メインプールの吊り天井については、近年、全国の施設で天井落下事故が課題として取り上げられていることも踏まえ、万全を期す観点から改修を実施しました。あわせて、天井ボードの張り替えなども行っています。
また、利用者からは見えにくい部分ですが、ろ過設備やポンプなど、プール運用の根幹となる設備の点検・整備・更新も進めました。公共施設として、安心して利用できる環境を整えることを第一に考えています。
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――改修期間が約1年半と長期になった理由は。
プールは吹き抜けで天井が高く、照明や天井改修には大規模な足場の設置が必要になります。足場の設置・撤去だけでも一定の期間を要します。さらに、設備の切り替えや試運転、段階的な検査なども必要となり、結果として長期の工期となりました。安全性の確認を重ねながら進めたことも、期間に影響しています。
――競技施設としての機能向上について。
照明は全面LED化しました。通常利用では省エネを意識した運用が可能となり、昼間の自然光も活用しながら、必要に応じて点灯量を調整できます。一方で、大会開催時には、競技基準に対応した照度を確保することが求められるため、用途に応じた運用ができるよう整備しました。
大型映像装置も改修し、表示の鮮明さなどの面で改善を図っています。こうした整備により、競技会場としての利便性向上にもつながっています。リニューアル後の大会では日本記録が生まれたとのことで、競技環境の改善を実感する声も聞かれます。
また、2026年9月に愛知・名古屋で開催されるアジア競技大会に向け、4月11日にはアーティスティックスイミングのプレ大会が本施設で開催される予定です。国際大会に対応した施設として、重要な役割を担うことになります。
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――市民利用の面では。
本施設は競技会場としての役割に加え、市民の健康増進を支える拠点でもあります。プールのほか、トレーニングジムやスタジオを備え、幅広い年代が利用しています。スタジオでは複数のプログラムを実施しており、都度利用で参加できる仕組みも整えています。改修を経て、より快適に利用できる環境づくりを進めています。
一方で、立地の特性から自家用車利用が多く、曜日や大会開催時には駐車場が混雑することもあります。状況に応じて臨時駐車場の案内を行うなど、運営面での工夫を重ねています。
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――今後の展望は。
公共施設として安全を第一に、競技利用と市民利用の両立を図りながら、安定した運営を続けていきます。浜松市や関係団体等と、大会開催に伴う調整や各種情報共有を図りつつ、地域にとって身近で信頼される施設であり続けることを目指します。
古橋廣之進記念浜松市総合水泳場 ToBiO ホームページ
https://hb-wave.co.jp/










