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地域を盛り上げる国際カジキ釣り大会 |
下田市で毎年開かれる下田国際カジキ釣り大会は市内の一大イベントの一つであり、2025年で第47回目。昨年は115のボートがカジキの大きさと数を競い合いました。しかし最初の頃は地元に定着しておらず、苦労もあったそうです。JGFAで副会長をつとめる渡邉清一郎氏は2013年から実行委員長を務めていますが、それ以前から大会に携わっていたとのこと。地域と協会を繋いだ渡邉氏から話を聞きました。
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国際カジキ釣り大会実行委員長
渡邊清一郎 副会長(左側手前)
JGFA協会事務局
井上卓也氏(左側奥)
静岡県建設業協会 広報委員会
三尾祐一 委員長(右側奥)
田中 章 委員(右側手前)
JGFA(ジャパンゲームフィッシュ協会)について教えてください
Japan Game Fish Association の略称で、正式名称は「ジャパンゲームフィッシュ協会」です。釣り人による非営利(アマチュア)団体として、IGFAルールに基づいたフェアなファイトの普及のため、
・釣魚の日本記録の管理、世界記録への申請
・タグ&リリース活動
・バッグリミットの推奨
・下田国際カジキ釣り大会
・ジュニア&ファミリー釣り教室
・沖釣りサーキット
を初めとする各種イベントを開催しています。
国籍問わず様々な方が加入してくださり、現在は約2500人が会員となっています。特に下田国際カジキ釣り大会は1979年の第1回大会から第6回大会までは東京都三宅島で開催され、第7回以降は下田市に舞台を移しており、昨年(2025年)は、第47回目となりました。
115チームが参加する大規模イベントであり、世界でも有数の大会です。
渡邉さんが下田国際カジキ釣り大会に携わったきっかけは
最初に知ったきっかけは、カジキ釣り大会に参加する選手を見たときです。真っ黒に日焼けして楽しそうにまちを歩く選手を見て、自分もこうなりたいと思い選手に声をかけたのを覚えています。しかし、私も含め地域へあまり浸透していない状況にありました。転機は下田青年会議所(下田JC)でJGFAが三浦半島で開催するライトタックルトーナメントを見学にいったことです。そこではたくさんの人が集まり、三浦市の市長や市議会議員が訪れ、地域の人も大きく関心を寄せるイベントとなっていました。議員の方に話を聞いてみると「下田市でもカジキ釣りのビックゲームを開催していますよね。あんなに大きなイベントうちで開きたいくらいですよ」と言われ、自分たちのまちにそんなに重要なイベントが開催されていたのかと強く感じることとなりました。それと同時に私は「このままでは大会の開催が下田ではなくなってしまうのではないか」という強い危機感を抱きました。その後、下田JCでこのイベントを守っていくためJGFA開催の協力に携わっていきました。現在では下田市や地元の漁業組合の協力を得て、下田市でも注目されるイベントとなり、昨年は鈴木康友静岡県知事が訪れてくれるほどです。県内でも注目があがっているのではないかと思っています。
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経緯を語る渡邉副会長 |
大会を根付かせるのには大変苦労されたのではないかと思います
最初に動いたのは下田JCでしたが、反対意見がなかったたわけではありませんでした。今まで地元で何回も実施しているのに注目されていなかったですし、釣りの大会で人が呼べるなんて想像していなかったわけです。一方で大会の参加者や関係者が下田市内で宿泊や食事をすることで地域に利益をもたらしており、全くの無関係ではありませんでした。当時私が呼びかけた際には「自分の個人的な趣味をJCに持ち込むな」という批判もありましたが、当時のJC理事長である佐野晃一氏がサポートクラブ会長を引き受けてくれたことや下田青年会議所OBの北川節二氏が当時のJGFA副会長である戸田哲也氏と知人であったことが要因となり、下田JCはこの大会に携わっていくようになりました。大会はJGFAが開催しており、地元との関係が希薄であったため大会と地域をつなげていこうと宣伝活動や円滑な運営に協力しました。
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カジキを捕まえた瞬間 |
それが今の大規模な開催につながっているのですね
結果的に大会を継続して開催するためには、カジキ釣り大会が地元に根付くことが一番大切であると私は感じています。大会には当たり前ですが船が必要です。船はただ海に浮かべておけばいいわけではなく、停泊所が必要となります。地域の協力がなければ、現在のように115チームが参加できる環境はつくれなかったでしょう。この大会は、年々人口が減少していく下田を活気付ける大きなイベントの一つに成長しています。クルーザーの停泊料金、燃料、アングラーの飲食などその経済効果は多大であります。現在は行政も協力してくださり、年々良いものになっていると思います。今後はさらに大会を盛り上げるべく、ボートを停泊所できる環境整備や大会に関わる人が下田市で宿泊・飲食できるようJGFA、下田市、静岡県で協力して作り上げていきたいです。
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第47回の表彰式、地元企業もスポンサーに | 大会開始と同時に一斉に出発するボート |
「第50回までは開催に関わりたい」と話す渡邉氏はカジキ釣り大会のさらなる規模の拡大のため走り続ける。下田商工会議所の副会頭として地域の特色を生かした「カジキバーガー」など、作り上げたものは数え切れない。「私も毎年参加しているが非常に熱くなれる大会だ。地元の遊漁船をチャーターできるシステムもあるので、ボートを所有していたくても参加できる。ぜひ多くの人に選手として大会に参加してほしい」と渡邉氏はほほえむ。このページをご覧くださった皆さまにもぜひ大会に訪れていただき、釣りの楽しさを知ってもらえれば幸いです。
・下田国際カジキ釣り大会 https://jibt.jp/
・第47回目 https://www.youtube.com/watch?v=vN0rfgpprcI
・JGFA https://www.jgfa.or.jp/
・下田青年会議所(下田JC) https://shimodajc.org/
・下田商工会議所 https://shimoda-cci.or.jp/
・「カジキバーガー」 https://www.kaikokushimodaminato.co.jp/ra-maru





