建設業界は、永年にわたる景気の低迷と過当競争の激化や低入札受注による利益率の著しい低下等により、経営がひっ迫し、多くの会員企業が倒産・廃業に追い込まれかねない危機的状況にある。
当協会においても、傘下会員数の減少傾向に歯止めがかからず、平成24年度も既に9社の退会等により現在538社と、平成7年のピーク時の870社に比べ大幅に減少している。
このような状況が続けば、地域を支えてきた建設業者が疲弊し、これまで担ってきた災害対応等の機能の維持が困難となり、災害対応空白区域が発生することも危惧される状況にある。
こうした中、平成24年年末の総選挙により誕生した安倍政権のもと、政府は、公共事業費3.8兆円を含む総額13.1兆円の補正予算を成立させた。また、平成25年度当初予算案においても、公共事業関係費は、前年度比15.6%増の5.3兆円としており、永年にわたり疲弊してきた建設業界への大きな波及効果が期待されている。
公共事業費の増額は、公共事業が安全・安心の確保、経済活性化に必要不可欠なものであると認識されたものであり、建設業界としては、建設業の社会的役割として、今後増加すると見込まれる公共事業を円滑に遂行していくことが求められるものであり、当協会としては、発注者との情報交換等も行いつつ、国や県等の施策等の会員企業への迅速な情報提供に努めていく。
一方、平成23年にまとめられた「静岡県建設産業ビジョン」においては、建設産業は、社会基盤整備の担い手であり、災害発生時においては、現場に真っ先に駆けつけ、道路の啓開などに当たる初動対応や復旧・復興活動に取り組む「地域になくてはならない存在」であることが示されている。
静岡県建設業審議会では、ビジョンに示された「建設産業の活性化に向けた方策」のフォローアップを進めているところであり、当協会としては、本ビジョンの実現に向けて、行政と一体となって取り組みを進めていく。
以上のような現状を踏まえつつ、『技術と経営に優れた企業の集団であるとともに地域に密着した建設業協会』を目標として、地区協会や関係団体等との連携のもと、次の項目を重点事業として実施していく。
(1) 総 会
(2) 理事会
(3) 正副会長会議
(4) 協議員会
(5) 監事会
(6) 専務理事、事務局長会議
(7) 全国建設業協会関係会議
(8) 東海四県ブロック会議等
(9) その他の会議
(1) 総務・広報委員会
(2) 労務委員会
(3) 環境・災害対策委員会
(1) 建設業の適正取引に関する講習会
(2) 新入社員研修(2泊3日)
(3) 新入社員フォローアップ研修(1泊2日)
(4) 建設業経営者研修会
(5) 建設業経理検定試験
(6) 建設業経理士検定試験2級準備講習会
(7) 建設業経理事務士3・4級特別研修(建設業振興基金からの受託事業)
(8) IT講習会
(9) エコアクション21認証取得説明会並びにセミナー
(1) 現場実習(インターンシップ)
(2) 親子現場見学
(3) 専門高校生サマー体験学習
(4) 建設論文事業
中部地方整備局が設置する下記協議会等へ参画する。
(1) 中部地区建設産業再生支援協議会
(2) 中部地方建設副産物対策連絡協議会
(3) 中部の未来創造大賞推進協議会
(4) 建設技術フェアin中部実行委員会
(5) 建設資材対策中部地方連絡会
(6) 社会保険未加入対策推進中部協議会
(7) 東海・東南海・南海地震対策中部圏戦略会議
(1) 静岡県建設業協会長表彰
静岡県建設業協会長賞表彰規定に基づき会員等に対して表彰
(2) 静岡県建設業協会賞表彰
会員企業が施工した優秀工事を表彰
自民党県連、民主党県連、静岡県等への要望
(1) 未加入業者の加入促進
(2) 共済契約者に対する履行促進
(3) 発注機関及び関係行政機関に対する加入促進、履行確保についての協力要請
(4) 加入促進広報の実施
(5) 優良事業者の表彰
静岡県、その他関係機関が設置する下記協議会等へ参画する。
(1) 静岡県住宅振興協議会
(2) 静岡県不正軽油撲滅対策会議
(3) 美しいしずおか景観推進協議会
(4) 静岡県CALS/EC推進協議会
(5) 静岡県水防協議会
(6) その他、関連機関・諸団体との連絡協調、防犯意識の高揚、交通安全意識の推進、
しずおか男女共同参画推進、福祉事業等、当協会の目的達成のための諸事業への
参加等を積極的に実施する。