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ズームアップインタビュー・静岡県立沼津技術専門学校を訪問

“君たちの技は無限の力”

−昨年11月に沼津市門池地区で開催された「第39回技能五輪国際大会」。世界が感動したのはものづくりに専心する若者の姿だった。そしてこの4月、その技能五輪国際大会会場跡地に移転した県立沼津技術専門校(沼津テクノカレッジ)。県東部地域における人材育成の中核となる新校舎では、離転職者訓練の住宅リフォーム、電気工事の2科を新設、企業向けに多目的に活用できる実習、検定等のスペースを提供するなど開かれた「ものづくりの拠点」として注目される。

石井源一担当常任理事、原廣太郎委員長、高村和秀委員、落合重次校長、遠藤藤樹技監兼訓練課長と懇談 静岡県建設業協会総務・広報委員会の石井源一担当常任理事、原廣太郎委員長、高村和秀委員は、この新しくなった沼津技術専門校を訪問、落合重次校長、遠藤藤樹技監兼訓練課長と懇談、「ものづくりは人づくり」をキーワードに次代を担う産業人育成に意見を交わした。
高村 われわれ建設産業にとって、良いものづくりをするためには人材が重要です。
落合校長 近年、急速な技術革新に対応できる高度な知識、技術・技能を併せ持った新しいタイプの職業人が求められています。こうした時代要請に、本校では30歳以下の若年者を対象に、実学融合による2年制の教育訓練を実施し、創造性豊かな実践技術者の養成に努めています。
また在職者の職業能力向上と離転職者の再就職の円滑化を図るため、社会的ニーズに応じた在職者訓練、離転職者訓練や、企業内の職業訓練への指導や援助も行っています。
遠藤技監 在職者訓練として、ワードやエクセルといった講座を開講しており、事務職の方に夜間に勉強できる機会を提供しています。CAD講習もあり、受講料の負担も少ないですから、ぜひ受講されてはいかがでしょうか。 静岡県立沼津技術専門学校訪問その1
静岡県立沼津技術専門学校訪問その2
静岡県立沼津技術専門学校訪問その3
静岡県立沼津技術専門学校訪問その4
石井 周辺の環境もすばらしく、また安価な受講料も魅力ですね。施設も貸し出しをされているということで、地元企業にとって(研修の場としてなど)需要が高いのではないでしょうか。
高村 卒業生は地元企業へ就職されるわけですか。
落合校長 実践的な指導で、地元企業へ送り出すのがわれわれの使命です。
遠藤技監 県内企業の活性化に役立っていきたいと取り組んでいます。
石井 今年から住宅リフォームの講座を開講されたそうですね。
落合校長 離転職者訓練として、住宅建築やリフォーム関連の就労を目指す方を対象に新規にスタートしました。
土木の技術は、新しい技術にばかり目が行ってしまい、伝承が途絶えてしまっています。基礎を学ばせることが重要ではないでしょうか。
落合校長 技能を修得させるために、試行錯誤させてやることが必要です。ものづくりを行うために、じっくりと取り組み、困難を自分で解決することで人は成長します。
高村 いかに作らせるか、教え方が重要ですね。
遠藤技監 1年生は座学と実学を半々に、2年生では実学のウエートを高めています。
高村 ものづくりは指導の時間が長くなり大変ではないでしょうか。
落合校長 特に卒業研究の時期になると、生徒は授業後も自ら遅くまで残って製作に取り組んでいます。その熱意をしっかりとフォローしていきます。
私自身、ものづくりが好きで、その面白さから、趣味の釣りの道具も自前で作ってしまいます。昨今は出来上がったものばかりで、ものづくりの楽しさや、微妙な修理などができなくなっています。
落合校長 ものがあふれていますから。何もないところからつくっていく楽しさを教えていかなければなりません。
石井 机上でなく、こうしたすばらしい施設で基本的な実技を学ぶことが重要ですね。土木も基本がわかっていないと、機械に使われてしまいがちです。
大学を出ても、実際面でわからない部分を学べる場が必要です。そうした意味でも、技能が尊重されてこの施設が活用されるといいですね。  
石井源一常任理事 原廣太郎委員長 高村和秀委員 落合重次校長 遠藤藤樹技監兼訓練課長
石井源一常任理事 原廣太郎委員長 高村和秀委員 落合重次校長 遠藤藤樹
技監兼訓練課長

沼津テクノカレッジ

〒410-0022 沼津市大岡4044-24
Tel: 055-925-1071 FAX: 055-925-1115
E-mail: info@numazu-vtc.ac.jp URL: http://www.numazu-vtc.ac.jp/

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