伊東港 で 「1DAY PAVE」

 耐摩耗性舗装「早期交通開放型コンクリート舗装」を伊東港耐震岸壁で打設した時の状況をご紹介いたします。

11月30日 コンクリート打設状況
旧稲取灯台正面 旧稲取灯台背面
12月1日 コンクリート打設状況
旧稲取灯台正面
12月2日 コンクリート打設の翌日にはカッターを入れる事が可能
旧稲取灯台正面 旧稲取灯台背面

「1DAY PAVE」って何?

 「早期交通開放型コンクリート舗装」のことです。

 どのようなコンクリートを使用しているかというと、水セメント比を通常の50~65%のところを35%と低くする事により初期強度を高めて、養生期間を通常の14日間→1日間と大幅に短縮した舗装コンクリートです。

 交差点やバス停、バスターミナルなど大型車両が多く、アスファルト舗装のわだち掘れなどが起こりやすい箇所のコンクリート打設に効果的で、また国道等の補修など緊急に施工しなければならない箇所においても効果が大です。

 価格は従来の舗装コンクリートより高いが、工期の短縮・耐久性の向上により長期的に見ると経済性が向上します。

旧稲取灯台正面
※ テストピース採取

工事までの流れ

 はじめに、今回の試験施工は伊東港耐震岸壁舗装面の補修工事として、岸壁を頻繁に使用している伊東港東岸壁利用者協力会が発注し、静岡県熱海土木事務所の許可を得て(株)斉藤組が施工した物件に熱海生コンクリート販売協同組合が 「1DAY PAVE」のPRを兼ねてコンクリートを支給し打設見学会を行ったものである。

H28.4月 東岸壁利用者協力会メンバーによる岸壁清掃時に補修を提案し了承を得る
H28.5月 伊東港連絡協議会総会時に熱海土木事務所に 「1DAY PAVE」を使用して補修工事を行うことをお願いする
H28.6月 静岡県熱海土木事務所より了承を得ると同時に(株)斉藤組に見積り依頼をする
H28.8.23 (株)斉藤組立会いで 「1DAY PAVE」性状確認の為試験練りを実施
H28.11.10 静岡県熱海土木事務所立会いで 「1DAY PAVE」試験練りを実施
H28.11.14 工事開始
H28.11.22 舗装止めコンクリート 曲げ4.5-12-20H打設
H28.11.30 舗装コンクリート 曲げ4.5-18-20H打設
H28.12.1 舗装コンクリート 曲げ4.5-18-20H打設(見学会実施)
H28.12.12 工事終了
萩原すげさんと再交付講習受講証(資料館) 歌碑
 

 見学会には静岡県熱海土木事務所、熱海市役所、東伊豆町、熱海・伊東建設業協会など多くの建設関係者に参加いただきました。


平成28年12月1日 早期交通開放型コンクリート打設見学会を受けて

静岡県熱海土木事務所 技師 大城春香さん コメント

 今回見学させていただいた 「1DAY PAVE」は養生期間がわずか1日であることに驚きました。短期間での強固な補修が可能であることから、現場に合わせた施工方法選ともに、災害時の活用も期待ができると思います。定の幅が広がるとともに、災害時の活用も期待ができると思います。


理事長コメント

 この工事は普段から伊東港を利用している関連業者で構成される東岸壁利用者協議会が発注者となり静岡県熱海土木事務所の了承の元行われたもので 「1DAY PAVE」は打設から24時間で交通開放を可能にする新しい工法で、交差点やバス停などアスファルトの損傷の早い箇所、工期短縮が必要な道路舗装などで採用してほしく、これから積極的にPRしていくと話した。

旧稲取灯台正面
インタビューを受ける左から 熱海生コンクリート販売協同組合の
森営業部長 野村理事長 稲本理事