齊藤市長から復旧活動への感謝状を授与される大舘節生会長(熱海建設業協会)

 10月31日に熱海市の熱海渚小公園と熱海港7・5岸壁を会場として、「あたみ防衛防災フェスタ」が開かれました。同フェスタは7月に伊豆山で発生した土石流災害の復興イベントとして企画されたものです。イベントの冒頭では災害犠牲者への黙とうが行われ、被災地の復旧活動および行方不明者の救助・捜索活動に当たった熱海建設業協会(以下、熱海建協)や自衛隊、下田海上保安部などに齊藤栄市長から感謝状が授与されました。


 当日は熱海渚小公園内で熱海建協と静岡県土木施工管理技士会・三島地区が合同で「土木の日」イベントを開催しました。出展したブースでは静岡県熱海土木事務所とも協同で伊豆山土石流災害の復旧・対応の状況を写したパネル写真を展示したほか、バックホーやクレーンなどの重機を設置しました。来場された方々はパネル写真を熱心に見学し、重機との記念撮影を待つ親子のみなさんで行列ができました。

重機との記念撮影の様子。順番待ちの親子で行列ができた11月18日の「土木の日」をPR
展示パネル。災害対応および復旧活動の内容を写真で紹介する

 ブース横のステージ上では、熱海市を中心に活躍するヒーロー「機動巨人ラインアスロック」のヒーローショーが開催されました。新型コロナウイルス感染症防止対策で大声での応援ができないため、子どもたちは怪獣と戦うヒーローを大きな拍手で応援しました。その他、地元出身のミュージシャン田之倉亘希さんのミニコンサートや静岡県警音楽隊の演奏なども行われました。また港では、下田海上保安部や自衛隊が保有する船舶の展示ブースが出展されました。


表彰団体の記念写真。ステージ上では「機動巨人ラインアスロック」
らがポーズを構える
海上保安部や自衛隊の船舶展示ブース
取材にご協力いただいた西海尊志氏

 イベントの開催にご尽力された副実行委員長の西海尊志氏にお話しを伺いました。

 「新型コロナウイルス感染症の流行や伊豆山土石流災害が重なり当初はとてもイベントが開ける状況ではないと考えていましたが、市役所や観光協会など多くの方々からの応援と後押しをいただけたことで開催に踏み切ることができました。当日はあいにくの雨天でしたが、市内外から多くの方々にご来場いただけました。また、イベントの冒頭では熱海建協の伊豆山での災害復旧活動に対して齊藤市長から感謝状をいただくことができ、災害発生時からいち早く現場に駆けつけ、必死の復旧活動を行った会長・協会員の皆さんのご尽力が認められたことを誇らしく思います。」